いせかいどう

　伊勢街道は，遠江(とおとうみ)と三河の国境で東海道より分岐し太平洋岸に沿って西に向かい，海を渡って伊勢に通じていた。現在の国道42号の経路である。古来，三河や遠江には伊勢神宮領である神戸・御園・御厨(みくりや)がおかれた。そこから伊勢神宮への供物の運搬や伊勢参詣の街道として，伊勢街道は栄えた。戦国期には，田原城主戸田氏が赤羽根に関所を設け，関銭を徴収している。ただ，海岸沿いの街道であるため，地震や侵食など海岸崩壊に伴い，従来の街道は海中に没していった。江戸時代になり，東海道が整備されるにつれ，伊勢街道は衰えていった。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。

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