にれんぎむら

　渥美郡仁連木村の村高は，「三河国村々高附」（寛永期）に1096石余，「旧高旧領取調帳」（明治元年）に豊橋藩領分1890石余，神明社領3石，全久院領36石余，悟真寺領16石余とある。寛文4（1664）年，仁連木村地の中央を通る東海道沿いに瓦町村が分立した。その後，村高は仁連木村と仁連木村分地（天保14年「宿村大概帳」に仁連木村888石余，仁連木村分地1001石余とある）となる。「吉田領戸数調」（安政5年）によれば，家数159，人数687であった。「三州吉田領神社仏閣記」（元禄6年）に，仁連木村「神明，談合宮鍛冶村之分神明，神明宮，浄土宗大子山太蓮寺・仙寿山全久院御朱印寺領三十六石余，万年山臨済寺，河原町鶴松山寿仙寺，瓦町十王堂，鏡光山善明寺」とある。明応2（1493）年，戸田宗光が築いた仁連木城が朝倉川左岸にある。「三河国二葉松」（元文5年）に「仁連木村古城天文十年戸田丹波入道宣光法名全香新築之，同主殿助尚舎息丹波守重定賜松平称号」「神明黒印三石神主及部五太夫」「寺領三十六石七斗七升，禅宗曹洞派，開山克甫和尚，開基光国和尚，本寺信州松本全久院，松平丹波守廟仙寿山全久院」「小笠原山脇寄附田，正保四丁亥年建立，禅宗臨済派，本寺京都東福寺，山城守代々廟，万年山臨済寺」とある。明治11（1878）年，仁連木村と瓦町村が合併して東田(あずまだ)村となったが，明治17（1884）年，東田村と瓦町村に分村する。明治39（1906）年に，豊橋市大字東田，大正15年東田町となった。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。

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