じょううんじ

　興久山乗運寺（法華宗）は，文明11年（1479）年の創立で，開山は鷲津本興寺（湖西市）5代日暹(にっせん)聖人である。開基は，西郷弾正左衛門の一門で郷士中村掃部助である。乗運寺は中村家の菩提寺として建立された。本尊は久遠常住円輪具足題目（木像）である。創立後170年間は住職が不在であったため，鷲津本興寺の直接支配となっていた。

　建物は，3世日桂が元禄3（1690）年に本堂・庫裏(くり)・山門を建立した。「三州吉田領神社仏閣記」（元禄6年）に，堀之内村「法花宗，興久山乗運寺，遠州鷲津本興寺末寺，平僧，客殿四間半・三間」とある。7世日好は乗運寺に55年間止住し，寺領を取得するなど寺門興隆に貢献。老朽化により庫裏，書院，位牌(いはい)堂を平成14（2002）年新築した。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。

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