ひさだ・ぜんこう（1869～1947）

　久田全珖は，明治2（1869）年6月24日，海部郡高台寺村（津島市高台寺町）に生まれた。幼少期に愛知郡荒子村（名古屋市中川区荒子町）の荒子観音寺住職澳取邑全能について得度した。その後，明治24（1891）年10月，天台座主実源大僧正について受戒し修業に専念した。明治39（1906）年9月，額田郡岩津村（岡崎市真福寺町）の真福寺住職となる。以後，宗会議員や本山庶務部長などを歴任し，大正9（1920）年8月，豊橋市の神宮寺第23世中興となり，伽藍(がらん)の整備に貢献した。その後，比叡山中学校校長となった。昭和15（1940）年10月31日，第248世天台座主に就任した。昭和22（1947）年2月8日，京都市左京区の曼殊院(まんしゅいん)門跡で示寂(じじゃく)した。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。

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