さんえんたまいとせいぞうどうぎょうくみあい

 三遠玉糸製造同業組合は,明治34(1901)年,豊橋・渥美・八名(やな)・宝飯・浜名郡の同業者の組合として豊橋指笠町(豊橋市新本町)に設置された。

 玉糸製糸業が発達してからは,蒸気機関の導入や日清戦争後の好景気を背景として,各地で工場が次々と新増設され,三遠地方だけで86社に及んだ。こうした工場の乱立は,玉糸の粗製乱造や無秩序な取引きの横行を招くこととなり,市場の信頼を失っていった。まもなく不況に入ると,糸価は暴落し注文は激減し,休業・倒産が続出した。こうした事態に信用回復・販路の拡大を図るため,同業者の一致団結のために三遠玉糸製造同業組合が結成された。会長は大林宇吉であった。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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