まんぷくじ(こはま)

 宝樹山万福寺(臨済宗妙心寺派)の創立は,寛治5(1091)年鎌倉時代以前の開創であり,本尊が大日如来坐像であることから往古は真言宗の寺院であったといわれている。その後,鎌倉建長寺派に転派し,天正年間(1573~92)京都妙心寺派に移って東観音寺末となる。開山は仏日真照禅師である。建久年間(1190~99)のころ,源頼朝の帰依により寺領を拝受,天文22(1553)年寺領を吉田(豊橋)城主に没収された。しかし,慶長6(1601)年に酒井忠次により没収された寺領がもどされ保護を受けた。

 「三州吉田領神社仏閣記」(元禄6年)に,小浜村「宝樹山万福寺,小松原東観音寺末寺,長老,客殿六間・五間」とある。「三河国二葉松」(元文5年)に,「小浜村,黒印三石,禅宗関山派,本寺小松原村東観音寺,宝樹山万福寺」とある。昭和3(1928)年本堂什物(じゅうもつ)の全てを焼失した。昭和5(1930)年本堂を再建したが老朽化のため平成13(2001)年本堂,位牌(いはい)堂を改修した。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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