たなばたごうう

 昭和49(1974)年7月7日,東海地方の南海上に停滞していた梅雨前線は,台風8号によって刺激され,東三河地方に集中豪雨をもたらした。この集中豪雨は「七夕豪雨」といわれた。当日は朝から断続的に雨が降っていたが,午後5時ごろから雨足が強くなり,午後7時ごろから約2時間猛烈な雨となった。総雨量は302.5㎜,時間最大雨量80㎜(二川地区)を記録し,豊橋市内各地に大きな被害をもたらした。

 被害状況は,住宅の床下浸水以上が5307世帯で,被害の多かった町は豊橋市下地町や前田南町などであった。その他,道路,河川・水路の決壊破損,がけ崩れ(15か所)などがいたる所で起こり,また,農業などの産業も大きな痛手を受けた。愛知県は昭和49(1974)年7月7日午後11時45分豊橋市に災害救助法の適用を決めた。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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