ひとすじのなわ

 宝暦4(1754)年,豊川(とよがわ)の大橋の架け替え工事にあたって,江戸下谷の大工茂平・善右衛門の2人は,工事の難しさに困って,岩屋山の観音堂に7日間参篭(さんろう)した。満願の日,豊川に一筋の縄が流れて行く夢を見た。縄は流れながら弓形になって,弛(ゆる)んだり伸びたりして流れて行った。つぎの朝,2人は両岸に縄を渡し,水に流されるたるみから橋の勾配(こうばい)を算出し,難工事を完成させた。明和2(1765)年,報恩のため2人が発起人になって,江戸下谷の講中によって銅製9尺6寸の聖観音像が建立された。岩屋観音である。この像は,昭和19(1944)年金属供出されたが,同25(50)年再建された。

- -
豊橋市議の長坂です。
豊橋のことをお調べくださり、ありがとうございます。

このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
苦節5年半「豊橋百科事典」とうとうオープンデータ化! - 愛知豊橋市長坂なおと のblog
http://nagasakanaoto.blog.jp/210125.html 
豊橋百科事典については、下記の豊橋市サイトからもご覧いただけます。
https://www.city.toyohashi.lg.jp/14682.htm 

では!