やぶつばき

　ヤブツバキ（ツバキ科）は，木本で，低木の常緑広葉樹である。葉は有柄で大きく，その表面は濃緑色で艶がある。花は赤色で大きく，春に咲く。花弁はその基部が合着しているため，落花の際は花全体が落ちる。中央にある雄しべの基部も合着している。幹は灰色で滑らかで，暗い林の中でも識別できる。

　ヤブツバキは，豊橋地方を代表する植物で，自然林などの林を中心として，スギ・ヒノキ植林などの中にも広く見られる。屋敷林にも多く，その縁で花をつけ，林を彩ることが多い。メジロによって花粉が運ばれる。

　関連項目 - カンツバキ トウツバキ

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。

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