めだけ

 メダケ(イネ科)は,常緑の竹で,薮(やぶ)をつくり繁殖する。竹の幹は稈(かん)といい,この高さは3m内外にまでなる。稈の太さは2㎝程度である。節のでっぱりは少なく,ここにたけのこの時の皮を残している。このため,稈の緑と皮の白さが目立つ。竹と笹はたけのこが生長した後に,その皮が残るか脱落するかで区別する。竹は脱落したもので,笹はそれが残ったものである。この区別からは,メダケは竹という名があるものの,笹の仲間ということになる。

 生育場所は川岸や海岸で,豊川(とよがわ)の河畔林ではエノキ・ムクノキ群落の構成種になっており,海岸林ではヤブニッケイ・モチノキ群落のなかに生えている。また,メダケ群落として生えることもあるが,この時は密生することが多く,群落内は暗くなるため他の植物の生育は少ない。節が目立たず,適度な長さと太さのため,かつては農業器材に利用された。現在では利用されることがなくなったため,メダケの分布は拡大している。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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