なめくじうお
ナメクジウオは,ウオといっても魚類ではなく海水産のホヤ類と同じ原索(げんさく)動物である。普通の脊椎(せきつい)動物は発生の初期に脊椎の原基(げんき)ともいう脊索(せきさく)が途中で退化するが,ナメクジウオは脊索の構造を終生もっている。そのため,魚類への進化の脊椎動物前段階に位置付けられている動物とされ,脊椎動物の発生・系統を考えるのに学術上貴重な動物として注目されている。
体は扁平(へんぺい)で両端がとがり,5㎝内外で体色は淡桃色で半透明である。発達した筋肉でおおわれ,敏速な行動をするため,見つけるのに難しい。口の付近のせん毛で水流を起こし,水と一緒に口の中に入ってきたケイソウなどのプランクトンを餌(えさ)にしている。6月から8月ころの産卵期には,雌は体の左右に一対の黄色の卵巣が,雄は白色の精巣が発達する。
昭和9(1934)年7月,三河湾の三河大島で竹内金六によって発見された。昭和16(1941)年3月にわが国におけるナメクジウオ生息分布の北限に当たることで天然記念物に指定された。ナメクジウオの生息状況は,昭和32(1957)年ごろまでは見られたが,最近では指定地ではあまり見られなくなり,その周辺の環境改善が問題ともなっている。
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豊橋市議の長坂です。
豊橋のことをお調べくださり、ありがとうございます。
このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
https://www.city.toyohashi.lg.jp/14682.htm
では!
ナメクジウオは,ウオといっても魚類ではなく海水産のホヤ類と同じ原索(げんさく)動物である。普通の脊椎(せきつい)動物は発生の初期に脊椎の原基(げんき)ともいう脊索(せきさく)が途中で退化するが,ナメクジウオは脊索の構造を終生もっている。そのため,魚類への進化の脊椎動物前段階に位置付けられている動物とされ,脊椎動物の発生・系統を考えるのに学術上貴重な動物として注目されている。
体は扁平(へんぺい)で両端がとがり,5㎝内外で体色は淡桃色で半透明である。発達した筋肉でおおわれ,敏速な行動をするため,見つけるのに難しい。口の付近のせん毛で水流を起こし,水と一緒に口の中に入ってきたケイソウなどのプランクトンを餌(えさ)にしている。6月から8月ころの産卵期には,雌は体の左右に一対の黄色の卵巣が,雄は白色の精巣が発達する。
昭和9(1934)年7月,三河湾の三河大島で竹内金六によって発見された。昭和16(1941)年3月にわが国におけるナメクジウオ生息分布の北限に当たることで天然記念物に指定された。ナメクジウオの生息状況は,昭和32(1957)年ごろまでは見られたが,最近では指定地ではあまり見られなくなり,その周辺の環境改善が問題ともなっている。
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