いぬまき

 イヌマキ(マキ科)は,常緑高木で,暖地に自生し,高さは20mに達することもある。雌雄異株で,雌株には赤く熟す花托(かたく)と青く熟す種子が串団子のようにつながってつく。葉は線形で,ホソバである。広く庭木や生け垣に使われるが,それは変種のラカンマキである。豊橋の山林にもしばしば若木を見ることができるが,成木はほとんど見当たらない。昭和42(1967)年「春日社のマキ」(豊橋市多米町)は,豊橋市天然記念物に指定された。花托はよく熟すと甘くて食べることができる。2つに折り曲げた葉を4枚組み合わせて「手裏剣」を作ったり,おやつになったりと,古くはこの地方の子どもたちに親しまれた木である。豊橋地方ではホソバといい,屋敷の四周を囲う防風林にする。

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豊橋市議の長坂です。
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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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