あさり

 アサリは,沖縄地方を除く日本全国に分布する二枚貝で,水深の浅い砂泥の海底に生息している。卵から孵化(ふか)すると10日間程度海中をただよっているが,0.25㎜ぐらいの大きさになると泳ぐのを止め,しばらく海底の砂や小石に付いて生活し,大きくなるに従って砂に潜って成長する。アサリの産卵は初夏から始まり,この後は身も痩せ,身に含まれるうまみ成分も減少するので,アサリが本当においしい時期はこれより前になる。漁業者はアサリを多く採るために,小粒のアサリ(種苗)を放流している。

 かつて豊川(とよがわ)河口から六条潟にかけては,日本の代表的なアサリの種苗の供給地であった。現在も,豊川河口は愛知県内のアサリ種苗の重要な供給地となっている。昭和30(1955)年ごろの牟呂や大崎では,漁獲したアサリは家族で殻から身を外し,むき身として出荷することが多かった。

- -
豊橋市議の長坂です。
豊橋のことをお調べくださり、ありがとうございます。

このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
苦節5年半「豊橋百科事典」とうとうオープンデータ化! - 愛知豊橋市長坂なおと のblog
http://nagasakanaoto.blog.jp/210125.html 
豊橋百科事典については、下記の豊橋市サイトからもご覧いただけます。
https://www.city.toyohashi.lg.jp/14682.htm 

では!