いぼとりじぞう

 春興院(しゅんこういん)(豊橋市石巻本町和田)の境内は広く,村の子どもたちの格好の遊び場になっていた。おもちゃなどない時代,年上の子どもは小さい弟や妹の子守をしながら鬼ごっこやままごと遊びに興じていた。ある日,小さい子どもの身体に米粒のような疣(いぼ)ができた。疣は日に日に増えていき,さすがに心配になってきた。「疣地蔵様にお参りすれば治るよ」と年上の子どもがいい出した。小さい子どもが母親と一緒にお地蔵さまにお参りを重ねると,不思議なことに疣が取れてしまった。喜んだ親子は,松ぼっくりを紐でつないで首飾りにし,それをお地蔵様の首にかけて御礼のお参りをしたという。

- -
豊橋市議の長坂です。
豊橋のことをお調べくださり、ありがとうございます。

このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
苦節5年半「豊橋百科事典」とうとうオープンデータ化! - 愛知豊橋市長坂なおと のblog
http://nagasakanaoto.blog.jp/210125.html 
豊橋百科事典については、下記の豊橋市サイトからもご覧いただけます。
https://www.city.toyohashi.lg.jp/14682.htm 

では!