とよはしちほうのほうげん
「豊橋地方の方言」(豊橋文化協会 昭和47年)は,豊橋ないしは東三河地方を社会的・言語的に記述の対象としたもので3部構成で書かれている。
第1部「豊橋地方の方言」(吉川利明)は著者が自分の方言生活を基に調査研究したことを「豊橋文化ニュース」に「豊橋地方の方言」と題して60回におよぶ報告をまとめたものである。
糸魚川・浜名湖を境とする東西方言区画説があるが,東三河の方言は住民の方言意識では東部方言であり,音韻(おんいん)・アクセントでは東京的である。文法的には「…ずら」,「…まい」の意思・未来・勧誘などの東海地方共通語法があり,尊敬表現は「お…る」を用い,打消の「ん」は西方的であり,形容詞の「あかく」は東部的である。語彙(ごい)では東海地方共通の「とぶ(走る)」や浜松地方と共通の「くろ(隅)」を使い,浜名湖境界説を裏づける「からい/しょっぱい」,「おそがい/おっかない」,「おる/いる」などもある。名古屋・岡崎地方や浜松・静岡地方に共通する「おぞい」,「いかい」などは使わず「やぐい」,「おっきい」を使う特色がある。東三河の方言の使われ方について,具体的に他地方と比較して書かれている。
第2部「“東三河”方言の旅」(山口幸洋)は著者が奥三河・南信州・渥美半島・東三河海辺・浜名湖畔などで,聞き取り録音したものを文字化した生活感溢れる資料である。
第3部「豊橋地方語彙集」(吉川利明)は,50音順の索引としての用例なども掲載されていて,資料集としても利用できる。
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豊橋市議の長坂です。
豊橋のことをお調べくださり、ありがとうございます。
このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
https://www.city.toyohashi.lg.jp/14682.htm
では!
「豊橋地方の方言」(豊橋文化協会 昭和47年)は,豊橋ないしは東三河地方を社会的・言語的に記述の対象としたもので3部構成で書かれている。
第1部「豊橋地方の方言」(吉川利明)は著者が自分の方言生活を基に調査研究したことを「豊橋文化ニュース」に「豊橋地方の方言」と題して60回におよぶ報告をまとめたものである。
糸魚川・浜名湖を境とする東西方言区画説があるが,東三河の方言は住民の方言意識では東部方言であり,音韻(おんいん)・アクセントでは東京的である。文法的には「…ずら」,「…まい」の意思・未来・勧誘などの東海地方共通語法があり,尊敬表現は「お…る」を用い,打消の「ん」は西方的であり,形容詞の「あかく」は東部的である。語彙(ごい)では東海地方共通の「とぶ(走る)」や浜松地方と共通の「くろ(隅)」を使い,浜名湖境界説を裏づける「からい/しょっぱい」,「おそがい/おっかない」,「おる/いる」などもある。名古屋・岡崎地方や浜松・静岡地方に共通する「おぞい」,「いかい」などは使わず「やぐい」,「おっきい」を使う特色がある。東三河の方言の使われ方について,具体的に他地方と比較して書かれている。
第2部「“東三河”方言の旅」(山口幸洋)は著者が奥三河・南信州・渥美半島・東三河海辺・浜名湖畔などで,聞き取り録音したものを文字化した生活感溢れる資料である。
第3部「豊橋地方語彙集」(吉川利明)は,50音順の索引としての用例なども掲載されていて,資料集としても利用できる。
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豊橋市議の長坂です。
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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
苦節5年半「豊橋百科事典」とうとうオープンデータ化! - 愛知豊橋市長坂なおと のblog豊橋百科事典については、下記の豊橋市サイトからもご覧いただけます。
http://nagasakanaoto.blog.jp/210125.html
https://www.city.toyohashi.lg.jp/14682.htm
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