ろうしぜんかい

 「老子全解」(晧月堂 天保13年)は,美濃本5巻5冊である。各巻はそれぞれ36,38,50,35,57丁で,序文,跋文はない。第1巻の首木記に「天保壬寅新鐫(てんぽうみずのえとらしんせん)」大田晴軒著「老子全解」白酔蔵版とあるので,天保13(1842)年の白酔軒大田晴軒の自家版と認められる。奥付に東都須原屋茂兵衛以下,京都,大坂の各1店,名古屋の晧月堂文助の4店が記されている。

 「老子全解」は,老子の全注釈書で老子の本文を章ごとに掲げて漢文で注解を施している。後に印刷されたもので,奥付,刊行年がなく,巻首木記を文淵堂蔵版とあらためて,江戸須原屋以下江戸1店,大坂1店,東都朝倉屋久兵衛と記したものがある。さらに序文を付した明治27(1894)年の再版がある。大田晴軒は,大田錦城の3男で吉田(豊橋)藩校時習館の教授となり,明治6(1873)年,没した。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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