いそのもくず

 「磯の藻屑」(私家版 嘉永5年)は,飽海(豊橋市飽海町)の青竜寺住職,実相院古道の家集である。集名の由来の序歌を巻頭に,春46,夏33,秋52,冬18,恋19,雑37の計205首を収めて1巻としている。私家版として刊行された。巻首木記に「製本書肆(しょし) 皓月堂(こうげつどう)記」とあるので,名古屋の皓月堂井筒屋文助が関係している。刊年はないが,羽田八幡宮文庫奉納本の奥書きに実相院古道がこの度板行したといって,自ら文庫に納めた旨を羽田野敬雄(はだのたかお)が記し,嘉永5(1852)年2月としているので同5(52)年の初頭であろう。ちなみに古道は修験の僧だが,本居(もとおり)大平(おおひら)の門に入り,中山美石(うまし),岩上登波子と並ぶ当時,東三河の代表的歌人である。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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