むろのほうげん

 「牟呂の方言 ことばとくらし」(杉浦久雄 昭和63年)は,著者が大正10(1921)年渥美郡牟呂吉田村(豊橋市牟呂町)に生まれてから現在に至るまでの豊橋市南西部の海に近い町の人々の言葉と暮らし536項目を方言・俚諺(りげん)・方言語彙(ごい)集・年中行事について書かれている。付篇に「牟呂村由来記」と「牟呂港のユリ(樋門),シミキリ(〆切)について」が記載してある。

 「続牟呂の方言 愛知県豊橋市の海辺のことば」(杉浦久雄 平成2年)は,上記正篇で書き切れなかったもの1016項目を,正篇同様に方言・俚諺・方言語彙集の3部にまとめたものである。第4部には子守唄など11曲の楽譜を載せている。豊橋市南部・海辺に生まれ育った著者の「牟呂の方言」正続2篇は,近代化などで消えゆくものへ愛着を込めた方言民俗資料集でもある。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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