ほけきょうふもんぼん

 「紺紙金泥法華経普門品」1巻(東観音寺蔵)は,昭和62(1987)年3月20日,豊橋市有形文化財(文書・典籍)に指定された。

 法華経は8巻にするのが一般的であるが,装飾経になると一品ずつ分けることがある。東観音寺(豊橋市小松原町)の「法華経普門品」の経題に,「妙法蓮華経観世音菩薩普門品巻第二十五」とあり,法華経二十八品を一品(いちぼん)ずつ書写して経巻に仕立てたいわゆる一品経である。紀年が不明であるが,経題の下に「熊野本宮将軍家奉加四部内」とあり,寺伝によれば,文治年間(1185~90)源頼朝が熊野本宮へ奉納した法華経四部(112帖)中の一つとされる。制作年代は,12世紀末から13世紀前半までが想定される。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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