えどさんぷりょこうにっき

 「江戸参府旅行日記」(平凡社・東洋文庫 昭和52年)は,オランダ商館付医員として来日したケンペル(1651~1716)の長崎から江戸往復の紀行文である。ケンペルの「日本史」に記録された江戸参府の往路は,元禄4(1691)年3月7日,吉田(豊橋)を通過している。

 下地の近くでは長さ三〇〇歩の橋を渡って,吉田に入った。「吉田の町には,ただ見掛けだけの門とわずかな兵員のいる番所があるだけで,一本の長い道と何本かの短い横町には,約一〇〇〇戸ほどの粗末な家があって,貧しい人たちが住んでいる」とある。また,「吉田では鍛冶の仕事がさかんで,製品がたくさん売り出されている。ちょうど市の季節らしく,百姓たちは木材や枯草やエンドウ豆や,その他いろいろの農産物を並べて売っていた」とある。復路は,元禄4(1691)年4月11日に,吉田を通過した。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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