まつばづか

　「松葉塚　附標石1基」2基10㎡（聖眼寺(しょうげんじ)）は，昭和59（1984）年2月24日，豊橋市史跡に指定された。

　聖眼寺（豊橋市下地町）の「松葉塚」は，松尾芭蕉（1644～94）の句碑で，旧碑と新碑の2基があり，旧碑は「松葉を焚て　手ぬくひあふる　寒さ哉」，新碑は「こを焼て　手拭あふる　寒さ哉」と刻まれている。建立年月日は旧碑が松尾芭蕉翁50回忌の後の寛延2（1749）年2月，新碑は明和6（1769）年4月で，豊橋市にある芭蕉句碑で最も古い。旧碑は高さ65㎝・最大幅50㎝の尖頭型(せんとうがた)自然石，新碑は高さ123㎝・幅28㎝の墓石型であるが，新碑は空襲で半分ほど剥落(はくらく)し，昭和32（1957）年に修理されて再建された。新碑の「芭蕉翁」の3文字は白隠禅師，句文は横井也有の書である。句は貞享4（1687）年松尾芭蕉44歳，下地（豊橋市下地町）で詠んだもので，旧碑の句は「発句題苑集」に，新碑の句は，「笈日記(おいにっき)」に掲載されている。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。

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