とうかいべんらんずりゃく

 「東街便覧図略」(稿本 寛政7年)は,熱田から江戸にいたる東海道の名所・名物・風景を詳細な解説付きで描いた肉筆草稿本である。筆者は尾張藩士高力猿猴庵(こうりきえんこうあん),本名高力種信(1756~1831)である。天明6(1786)年,藩命により江戸へ上り下りした時に東海道の風景を実見し,これをもとに作成したものが本書で,寛政7(1795)年に完成したとされている。

 豊橋市域に関係のある画題としては,吉田橋,吉田ほくち店,吉田駅,石巻山,岩屋観音,火打坂姥石,松明峠,立岩天神山,化物塚の9図がある。なお,名古屋市博物館は,平成13(2001)年,名古屋市博物館資料叢書3・猿猴庵の本として,「東街便覧図略」巻1(全7巻のうち熱田から今切の渡まで)を刊行した。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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