あいぜんみょうおうざぞう

 「木造愛染明王坐像」愛染堂安置 1躯(く)(赤岩寺蔵)は,昭和3(1928)年4月4日,国宝(彫刻)(昭和25年5月30日,国の重要文化財)に指定された。

 「愛染明王坐像」は赤岩寺(せきがんじ)愛染堂の本尊で,三眼六臂(さんがんろっぴ),焔髪(えんぱつ)の上に獅子冠を載せた高さ1mほどの坐像である。桧(ひのき)材の寄せ木造りで,玉眼が嵌(は)めてあり,着色され,着衣に切金文様(きりかねもんよう)がある。鎌倉時代の作と推定される。

 天冠台(宝冠台)に見る繊細な透かし彫り技法も着目されている。昭和7(1932)年,修理の時,獅子冠の中に,木造小型の愛染明王104体と本像の修復に関する記録が入っているのが発見された。それによれば,赤岩寺の僧竜源が修理したとある。獅子冠は,取り外しができ,中に4㎝あまりの愛染明王が納められている。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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