こきんわかしゅうへのみち

 「古今和歌集への道-国文学研究七十七年」(思文閣 平成16年)は,「古今和歌集成立論」をはじめとして,古今集に関する数々の書物を著した久曽神昇文学博士の回想録である。

 久曽神昇は,明治42(1909)年5月31日,渥美郡牟呂吉田村高須(豊橋市高洲町)に,久曽神政衛の長男として生まれた。愛知県第四中学校から第一高等学校,東京帝国大学文学部へ進み,大学院を修了,昭和14(1939)年福岡女子専門学校教授となるが,同19(44)年陸軍に応召,マレー半島で終戦を迎えた。昭和21(1946)年愛知大学教授となり,同34(59)年国宝審査委員となった。昭和35(1960)年「古今和歌集成立論」によって文学博士号を取得し,同37(62)年中日文化賞を受賞した。昭和46(71)年豊橋市史編纂委員,翌47(72)年愛知大学長に就任し,3期12年務めた。

 大学卒業以来70有余年,古今集・歌会・仮名書状・歌学・三十六人集・古筆学・郷土史の分野にわたって143冊の著書が刊行され,豊橋文化賞受賞,豊橋市勢(教育)功労者として表彰された。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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