さんしゅうよしだき

 「三州吉田記」(写半紙本1冊,墨付56丁 寛延3年序)は,吉田(豊橋)呉服町の郷土史家・林正森(自見)(1696頃~1787)の著した記録である。吉田におけるまとまった地誌としての最初のものである。

 内容は,はじめに吉田に関する詩歌を挙げ,次に吉田城を築いた牧野古白とその一族について記し,以下吉田城主の列伝,さらに神社仏閣について書き,最後に吉田宿町方記事などで構成されている。その中でも町方の記録は簡単であるが,林正森(自見)が長年,年寄役,問屋役などを勤めた人だけあり,内容は正確であるといわれている。

 著者の林正森(自見)は,吉田呉服町に生まれ,25歳のとき吉田町年寄役と利町(とぎまち)・世古町の庄屋を兼任し,42歳の時,吉田宿問屋役となり,19年間勤めた。この間,郷土史家杉江常翁に師事して和漢の学を修め,郷土史研究に一生をささげた。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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