いちぐう

 「一隅」は,大正3(1914)年1月1日鷹野弥三郎(名古屋新聞豊橋支局長)と妻の次子を中心にした一隅同人によって創刊された文芸同人誌である。翌大正4(1915)年9月の第10号の刊行まで継続した。発行所は鷹野の居住した豊橋市中八町,発売所は豊川堂(ほうせんどう)と山田桃林堂で,四六判で20銭であった。最年長が鷹野弥三郎,最年少が高須光二で,13人の同人のほとんどが20歳前後の若者だったため,地元の参陽新報は「青年諸氏によりて彩気あり」と評した。扶桑新聞,名古屋新聞も好意的な批評を書いた。鷹野弥三郎は「女と獰猛(どうもう)な犬」(1号),「蜷局(けんきょく)」(6号)など毎号に創作を掲載し,鷹野次子も「包」(1号),「波」(5号)と精力的に小説を書いた。他の同人による詩,短歌,戯曲も多数掲載された。大正4(1915)年9月25日,鷹野弥三郎は上京して東京報知新聞記者となり,鷹野次子は島崎藤村に師事して作家としての道を歩んだ。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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