ひしのはな

 「ひしのはな」(京都橘屋治兵衛 文化9年)は,吉田(豊橋)の俳人古市木朶(ふるいちもくだ)(1727頃~1810)の追善俳諧集である。半紙本一冊67丁で如風の序,文化9(1812)年の瓦全の跋文がある。古市木芽(古市木朶の孫)が編纂し,京都橘屋治兵衛の版で蕉門書林が刊行した。

 「ひしのはな」は追善集であるが,前半は古市木朶の句集で,病中遺吟自筆の模刻を冒頭に,四季別の279句を収め,後半は初7日から49日の追善会の99句と近親縁者の追悼271句を収録した。さらに諸国の親友・亡人と吉田の親友・亡人の48句も収めた。三遠の俳人はもちろんのこと,諸国の巣兆,奇渕,完来,士朗,蒼きゅう,月居など,親友・亡人では大江丸,也有,蝶夢,蕪村,関更,重厚,二柳などを網羅し交友の広さを物語っている。

 古市木朶は,若いころ尾張へ出て,五条坊木児に俳諧を学び,36歳で帰郷後吉田魚町で宿屋を開業し,現金屋長兵衛と称した。天明4(1784)年に上京して蝶夢門下となり,次第に勢力を伸ばして東三河と西遠地方を傘下においた。文化7(1810)年,没した。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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