しじみ

 シジミは,シジミガイ科の二枚貝の総称で,淡水・汽水域(きすいいき)に生息する。大きさはアサリよりも小さく,貝殻の外側が暗褐色で内側は薄紫色をしている。シジミの仲間には琵琶湖にいるセタシジミのほかにマシジミとヤマトシジミが知られている。そのうち豊橋にはマシジミ,ヤマトシジミ,タイワンシジミの生息がみられる。

 マシジミは,殻表は黒くざらざらしている。稚貝は緑色を帯びた薄黄色であるが,成長すると焦げたような黒斑(くろふ)となる。純淡水域に生息し,雌雄同体で卵は体内で受精する。

 ヤマトシジミは,殻表は滑らかで黒光りしている。河口から潮が入ってくる汽水域を好んで生息し,マシジミとすみ分けており大きさも少し大きい。雌雄異体で体外受精する。豊橋市内では豊川(とよがわ)本流の潮が入ってくる吉田(豊橋)城下近辺まで多く見られ,シジミ採りが盛んである。マシジミより美味でシジミ汁やしぐれ煮として多くの人々に利用されている。

 シジミは,良質のタンパク質を含んでいるため,古くから人々の大切な食用とされていた。

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このページは、2006年12月発刊の豊橋百科事典を元に作成しています。
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