豊橋市議の長坂です。
不惑と古希です。

さて、実は少し前に、父と二人、車で1泊2日の旅行に行きました。
もちろん、初めてのことです。

きっかけはいろいろありますが、まとめると、
「自分が後悔しないため」という感じです。

時系列でお話すると、私が大学4年の卒業間近、
だから20年近く前、祖父(父の父)が他界しました。

祖母(父の母、つまり故人の妻)は健在でしたが、
喪主は父が務めました。父の挨拶を聞きながら、
「いつかは僕が喪主やるんだろうなぁ」
と漠然と思いました。

そこから一気にときが流れ、
昨年ぼくも父になりました。

その間、友人のライター・大宮さんにお願いし、
父のポートレート撮影とインタビューもしてもらっていました。
230412_IMG_0232sq
https://www.instagram.com/portrait_omiya/ 
ポートレート大宮 ~自分の知らない自分の良さを気づくお手伝い~
https://omiyatoyo.com/portrait_omiya
 
父はあまり自分から話すタイプでないので、
敢えて「他人(もちろんプロ)」に聞き役を
してもらうのも、良いかと思いまして。



そして、ぼくも子を得て、
感覚的に世代(親子孫)の中心に自分がなったという実感や、
親の将来のことも考えたりするようになりました。

また「お食い初め」で、相手方のご両親といっしょに、
食事をしたとき、お酒も進んだ父が、
自分が子どもの頃の他愛もない話などしていました。
それを聞いて
「あぁ、こんな話、初めて聞くなぁ」
「長い間、近くにいたけど全然聞いたことなかった」
などと思いました。

そして、いつか自分の子が、自分を旅行に誘ってくれたら、
嬉しいなぁ、とも思い、いろいろ考えると、
健康面含め、旅行できるのも今のうちかも、
と、改めて今度は自分が聞き役となりに、行くことにしました。



旅行に行く前、事前に父と二人でご飯を食べました。

父と二人でご飯行くのも、もしかしたら15年以上ぶりかもしれません。
ご飯にしても旅行にしても「何か重大な話があるのでは」
と警戒されては元も子もないので、上に書いたような話を全てしました。

タイトルのように「ある意味、僕が後悔しないための終活」的な話もしました。

二人の時間が長くあった方がいいので、車を考えていることなども話しました。
逆に電車で行けるような目的地は、これからもいつでも一人で、
あるいは母と行ってもらえばいいので、車でないと行きにくいところがいいのでは、
などの話もしました。

そして、数か月後、二人で旅行に行きました。

(このブログでどこに行ったかなどは書きません。
 万一もし気になる方いらっしゃれば、お会いしたときなどに直接お尋ねくださいませ)



結論から申すと、昔話を含め、父から取り立てて、これという話はありませんでした。
それでもありがたいことに、終始、嬉しそうに楽しそうにしているように見えました。

最初から、取り立てた話が特になくても、
いつか父にもしものことがあったとき、自分が後悔しないため、
こういう二人の時間を持ったことが大切、と思っていましたので、
目的は概ね達成されました。

たぶん三十数年ぶりに、父の背中も流せましたし。

適当ですが、次は5年後とかに、また行けたらいいと思います。

では!