豊橋市議の長坂です。
住民訴訟、受理いただくととこんなお手紙届きます。
230218_230116_juri_01mn

さて、昨日(2/17)東愛知新聞が有り難く掲載くださいましたように、浅井市長を提訴しました。
230218blog_230217_higashiaichi
浅井豊橋市長を長坂市議が提訴
宗教法人の式典に出席が違法の疑い

 豊橋市の浅井由崇市長が宗教法人の式典に公務で出席したのは憲法の政教分離に反するとして、長坂尚登市議は、3980円を市に返還するよう求め名古屋地裁に提訴した。1月1日付。

 訴状によると浅井市長は2021年10月、市長として宗教法人主催記念式典で祝辞を述べた。この際の秘書の人件費などのを浅井市長に返還させるよう、市が請求することを求めている。長坂市議は昨年10月に住民監査請求したが棄却された。

 浅井市長は「歴代の付き合いがあり、周辺首長にも案内が届いていた。地元の豊橋市には強い要望があり、社会的儀礼の一貫で出席した」と説明した。(東愛知新聞 2023.2.17.)
監査請求の結果は下記の豊橋市サイトに公表されています(12号)
https://www.city.toyohashi.lg.jp/50330.htm 

監査請求の結果は棄却(NO)であったため、この度、訴訟に展開しておりますが、
結果に不服あれど、監査自体はとても丁寧にしてくださったと有り難く思っております。

とりわけ「本件式典に出席して祝辞を述べた行為に係る公金支出相当額」として、
燃料代を認めてくださったことで、訴訟に展開する必要条件の一つ(損害の有無)を満たせました。

浅井市長は「周辺首長にも案内が届いていた」とのことですが、監査結果では、
「来賓参加者 浅井豊橋市長様お一人とさせていただく。ご祝辞を賜りたい。」
とあるので、事実に即していないお答えに思われます。



また、監査請求の前に、本件について質問した9月定例会の会議録も公開されました。
◆長坂尚登議員
 豊橋だいすき会の長坂尚登です。これより質問を行います。
 大きい1、浅井市長が公務として「立正佼成会豊橋教会60周年記念式典」に出席し、祝辞を述べたという事案、政治家浅井氏と同宗教法人等との関係、及び、豊橋市から宗教法人などへの支出等について

 昨今、急速に特定の宗教と政治家との関係が国民の強い関心事となっております。浅井市長においては、市役所サイトの市長の動きページに、2021年10月10日、日曜午前、日程、立正佼成会豊橋教会60周年記念式典、場所、同所との記録があります。事前に確認したところ、公用車で公務員である市職員を同行させ、公務として出席されたということです。また、佼成新聞デジタルというサイトに浅井市長が祝辞をされた旨も記載があります。

 実際に市長が公務として本市の文化財観光資源でもない新興宗教の式典に出席されることは非常に重く、浅井市長の公務としての行動の裏に、浅井市長個人の信教の自由とは別に、政治家浅井氏と同宗教法人との関係のありやなしやも疑わざるを得ません。(略)

 そこで、(1)政教分離原則を踏まえ、公務としての出席に対する適切または不適切の認識とその理由、及び、今後の身の処し方について
 (2)過去、同宗教法人や信者、関連団体から浅井氏への支援や、同教会での政治活動の有無について

---
◎企画部長
 私からは大きな1の(1)立正佼成会豊橋教会60周年記念式典への市長の公務としての出席に対する認識についてでございます。

 同記念式典は、当初は前市長時代の令和2年4月26日にアイプラザ豊橋にて第1部が記念式典、第2部がよしもとお笑いライブという内容で実施される予定でした。東三河5市長を含む多くの方に来賓として出席の依頼があり、前市長も出席を予定しておりました。その後、コロナウイルス感染症の拡大のため二度の延期を経て、感染症対策により来賓が同教会に存ずる豊橋市の市長1人に絞られた上、令和3年10月10日に会場を変更して立正佼成会豊橋教会で縮小開催されました。

 当該行事は、当初の予定を見れば会場がアイプラザ豊橋であり、またお笑いライブが行われるなど、団体の周年を祝う一般的な記念行事であり、出席は社会的儀礼の一環であったと考えます。

 また、歴代市長も同会の行事に来賓として招かれた場合には、日程の調整がつけば出席していた経緯もあることから、今回も出席したものであり、公務としての出席は適切であったと認識しております。

 続いて、1の(2)でございます。
 立正佼成会等からの支援と政治活動についてでございます。市長の支援者の中には様々な団体の方がいらっしゃるとのことです。また、市長就任後に立正佼成会豊橋教会にお伺いしたのは、地元市長という理由並びに立場で招かれた60周年記念式典のとき一度だけというように市長から聞いております。

---
◆長坂尚登議員
 まず、大きい1(1)と(2)は関連が深いため、まとめて進めます。
 まず、(2)です。市長就任前、当然市長選挙も含む政治家浅井氏のことにもかかわらず、企画部長がお答えになるというのは、浅井市長がさんざん激されていた市長を忖度する邪気が既に蔓延されているのかなと思われます。公務としての出席が適切だったという御答弁でございました。その根拠として、これまでも前の市長も出席していたとか、当初はこういう予定だったからということで、これは何の根拠もないことなのかなというように思います。そもそも、今までよかったのかどうかも評価されていないわけです。

 これは確認を浅井市長にしておきたいのですが、考えを変えるなら、私は最後の機会だと思っております。このままだと、今後裁判になったときに、市は適切で押し通すことになりかねません。市職員も適切だという市長の判断の下にずっと負い続けなければならない、そういう対応をさせると。浅井市長がさんざん批判されたユニチカ跡地の裁判のときと同じようになってしまうのではないでしょうか。豊橋市は裁判所ではありませんから、私は違憲・合憲を聞いているわけではありません。浅井市長、公務としての出席は本当に適切だとお思いか。みじんも不適切だとは思っていないのかお聞きします

---
◎企画部長
 先ほども御答弁させていただいたように、今回の式典出席につきましては、あくまで社会的儀礼の範囲であり、政教分離の原則に違反していないというように認識しております。

---
◆長坂尚登議員
 お答えいただきました。ではこれから裁判を一生懸命頑張られるのかなと思われます。もし裁判になったらということですが。
 それでは、今適切というように判断された、判断の根拠、法令または判例があればお聞きします。

---
◎企画部長
 憲法の第20条第3項に、国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならないというように規定をしております。この憲法の規定に違反するか否かに関する裁判例は各種ございます。これらによれば、宗教との関わり合いの程度が我が国の社会的、文化的諸条件に照らし、信教の自由の保障の確保という制度の根本、その目的との関係で相当とされる限度を超えるものが、政教分離原則及びそれに基づく政教分離規定に違反するというように解されております。

 本事案につきましては、先ほども御答弁させていただいたように社会的儀礼の範囲であって、宗教との関わり合いの程度が、今申し上げた限度を超えるものではないものと認識しております。

---
◆長坂尚登議員
 お答えいただきました。
 具体的にどの判例を参考にされたかお聞きします。

---
◎企画部長
 あくまで総合的に判断して、社会的儀礼の範囲だというように確認したものです。

---
◆長坂尚登議員
 つまり都合のいいように解釈されたのかなというように認識をさせていただきます。

 法的な根拠も示せずに、こういうことをしていく浅井市長、非常に私は浅はかな行動であったというように思っております。今後、まずはしっかりと襟を正していただきたいと思っております。

 (2)に関連してお聞きします。豊橋市長選挙も含めて、市長就任前を含めて、浅井市長、同教会での政治活動、ポスターを貼ってもらったり、チラシなどを配ってもらったり、貼ってもらったり、あるいはこの場所で複数の人に、この敷地内でお話を聞いてもらったりということがあったかどうかお聞きします。

◆長坂尚登議員
 もう一回聞きます。
 首長たるものが、このような宗教の式典に公務として出席されるというのは非常に重いことです。浅井市長が個人として行かれたなら、全然私は問題になることではございません

 こういうように公務として行かれたというのは、これまで宗教法人や関連団体に対して何らかしていただいたから、それで便宜を図ったのではないのかと。市長が式典に参加するという、一種の公権力の影響を及ぼすものだと私は認識しておりますし、だから政教分離原則というのが日本ではかなり厳しく適用されているというように認識しております。そのため公務との関係で言えば、これまで何か浅井市長が支援を受けたりして、その見返りとして行ったのではないのか。お礼的な気持ちがあったかどうか分かりませんけれども、そういうことがあったのではないかということで、過去の政治活動について聞いているわけでございます。お聞きします。

---
◎企画部長
 市長からは、そのようなことはないというように伺っております。

---
◆長坂尚登議員
 確認します。そのようなことというのは、過去に支援とか、ちょっとお世話になったからそこに行った、そこに行こうという気持ちがみじんもなかったということでよろしいか確認させてください。

---
◎企画部長
 浅井市長個人の活動に関しては私は分かりませんけれども、例えば、個人的なお付き合いが市政に何か関連するようなことはないというように伺っております。

---
◆長坂尚登議員
 おっしゃるように、内心は分からないという御答弁でございました。
 これについては、堂々巡りになっていくと思いますので、このあたりで締めていきたいと思いますが、これは非常に私はゆゆしきことだというように思っておりますので、今後しっかりと司法なのかどうか分かりませんが、対応していただきたいと思います。

https://ssp.kaigiroku.net/tenant/toyohashi/
ちなみに、旧統一教会については自信を持って「ない」と言えるからか、同じ定例会で公務外でも明確にお答えされていました。
◎企画部長
 公務内外ということですので、市長就任前や私的な活動につきましては、直接市の事務とは関係がないため、本来お答えはお控えさせていただくところでございますが、現在、旧統一教会の政治への関与が世間を騒がせておりますので、例外的にお答えをさせていただきます。

 浅井市長には、市長就任前、就任後とも、旧統一教会及び関係団体について行事などに出席したことがないことを確認しております

https://ssp.kaigiroku.net/tenant/toyohashi/ 
気になる方は「立正佼成会 選挙 推薦」などで検索いただくと、政治的な立ち位置が垣間見えます。



ところでこの訴訟、現時点では代理人(弁護士)をお願いせず、本人訴訟としてやっています。
今のところ「何事も経験」の精神でやっていけてますが、いずれ手に負えなくなれば、
弁護士に代理人を依頼することもありえます。

また、既に冒頭のように約2万円の持ち出しです。

この活動(訴訟)の主体は長坂なおと後援会でないため、
後援会にご寄附いただいても、直接、この訴訟の費用として使えませんが、
それをご理解の上、広く長坂の活動にご支援いただける方が
もしいらっしゃいましたら、下記URLのフォームからご連絡いただき、
後援会にご寄附を賜われれば幸いです。
https://docs.google.com/forms/ 
200912s_200911_chirashi_ura
もちろん、お力添えいただける弁護士の方も、もしいらっしゃいましたら、有り難く存じます。

では!

(ご参考:関連記事)
"政教分離は?浅井市長、公務として新興宗教の式典に出席、祝辞も記録に"
 http://nagasakanaoto.blog.jp/220824.html 
"浅井市長の新興宗教への政教分離違反に関し、監査を請求をしました。"
 http://nagasakanaoto.blog.jp/221101.html