豊橋市議の長坂です。
議場で防災訓練しました。
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さて、新アリーナと人事異動の質問に注目いただきましたが、
市議会での一般質問、最も実のある答弁になったのが、

3.駐車場行政、及び、パーク500・公共駐車場について

と思っています。
これを機に、値下げを含む料金体系の見直しや、
豊橋駅前の駐車需要の把握を含む、包括的な駐車場施策の
新たな方針や計画に繋がると良いです。

以下、質問答弁(要旨)です。

※余談ですが、パーク500と公共(市営)駐車場で、
 同じ趣旨の質問を別々に&パーク500を先に聞いている理由は、
 管轄が、パーク500が都市計画部、公共駐車場が建設部であること、
 そして、(1)の駐車場整備地区も都市計画部のため、
 (1)(2)で都市計画部長の答弁を連続させ、答弁が前後しないようにする配慮からです。
 また(4)は福祉部長の答弁でした。



長坂質問
続いて、
大きい3.駐車場行政、及び、パーク500・公共駐車場について

国土交通省が平成30年度に
地方都市を中心に、稼働率の低い駐車場の発生、過剰な駐車場がまちの面積の多くを占め、まちの賑わいも失われる地域が見られるなど、駐車場施策も転換期を迎えています」として、
まちづくりと連携した駐車場施策ガイドライン」*1 を策定しています。この中で
既存の駐車場についても他の土地利用への転換を図る等を通じた供給量の適正化を図る」
と記されています。

豊橋市では、平成12年度策定の「駐車場整備計画」以来、駐車場行政全体を見る方針などがなく、この計画で平成22年度に「約4,100台」と推計された駐車需要も、その後20年以上見積もられていないと認識しています。

また今後について、本市サイト*2 に、
中心市街地の活性化に寄与する駐車場利用策を講じるとともに、既存の駐車場の有効かつ効率的な利用を図るための施策を推進していく必要があります。」
とも記載あります。

他方、逆に、コインパーキング等が少ない地域を念頭に、春日井市では、住宅や事業者の駐車場とその周辺を訪問する医療・介護事業者等とのマッチングを行う「ハートフルパーキング」*3 という取組みがあります。

これらを踏まえ、
(1)駐車場整備地区における駐車場行政について
 ア.路外駐車場の需要と供給(整備台数)の推移と現況について
 イ.駐車場の増加・乱立に対する市の認識について
 ウ.他の土地利用への転換を図る等を通じた供給量の適正化について

(2)パーク500(第3セクター豊橋駐車場株式会社)について
 ア.当初の出資目的と、豊橋市の現況を当初の目的に照らした認識について
 イ.豊橋市がパーク500に求める、民間駐車場の他の土地利用への転換を図る等を通じた供給量の適正化に資する今後の取組について
 ウ.豊橋市がパーク500に求める、今後の「中心市街地の活性化に寄与する駐車場利用策」や「有効かつ効率的な利用を図るための施策」について

(3)公共駐車場について
 ア.当初の設置目的と、豊橋市の現況を当初の目的に照らした認識について
 イ.民間駐車場の他の土地利用への転換を図る等を通じた供給量の適正化に資する今後の取組について
 ウ.今後の「中心市街地の活性化に寄与する駐車場利用策」や「有効かつ効率的な利用を図るための施策」について

(4)駐車場整備地区外など路外駐車場が少ない地域を踏まえた対応について
 ア.訪問診療・訪問介護・訪問看護・赤ちゃん訪問などで必要な駐車に対する公共施設駐車場の活用について
 イ.訪問診療・訪問介護・訪問看護・赤ちゃん訪問などで必要な駐車に対する商業施設や個人宅の駐車場の活用に資する取組について

お聞きします。
(ご参考)
*1 国土交通省「まちづくりと連携した駐車場施策ガイドライン(基本編)」p7より
 https://www.mlit.go.jp/toshi/toshi_gairo_tk_000085.html
*2 豊橋市「駐車場/豊橋市の駐車場行政」
 https://www.city.toyohashi.lg.jp/6934.htm
*3 春日井市「ハートフルパーキング」
 https://www.city.kasugai.lg.jp/shimin/fukushi/kourei/koureisya/1012341.html



市役所答弁(要旨)
(1)駐車場整備地区における駐車場行政について
ア.路外駐車場の需要と供給(整備台数)の推移と現況について
 駐車場整備地区においては、これまで「穂の国とよはし芸術劇場PLAT」や「まちなか図書館」など新たな施設が建設されましたが、中心市街地の小売業の減少や「ほの国百貨店」の閉店の影響が大きいこと、パーク500や公共駐車場など豊橋駅周辺の大規模な駐車場6か所の利用が、新型コロナウイルス感染症拡大前の平成30年度では、年間約99万2,000台と、10年間で約2割減少していることなどから、現在の駐車需要も同様に減少しているものと推測されます。

 次に供給についてでございますが、駐車場整備地区内の整備台数は、平成30年度では約4,400台と過去10年で約1.3倍に増加しております。
 こうした状況から、現在は、供給が需要を上回っているものと認識しております。


イ.駐車場の増加・乱立に対する市の認識について
 駐車場整備地区においては、駐車場の台数、箇所共に増加し、特に箇所数については、令和3年度において131箇所と、10年前と比べ2倍以上に増加しております。

 これは、老朽化した建物や空き家が取り壊されて、小規模な駐車場が増加しているものと考えられ、こうした小規模な駐車場は、時間貸しや定期貸しなど、立地条件による需要に応じた利用がされているものと認識しております。


ウ.他の土地利用への転換を図る等を通じた供給量の適正化について
 駐車場整備地区内の駐車場の供給量の適正化を図るためには、供給量を把握した上で、大型の乗用車に配慮した区画割りの見直しや、荷捌き場所としての活用など、駐車場の用途別利用を促進するほか、土地の利用状況や歩行者の通行量など地区内のエリアごとの特性に応じた利用を促進する、量的あるいは質的なコントロールが重要であると考えております。

 しかしながら、地区内の駐車場は、大部分を民間が所有していることから、そのようなコントロールは難しいものと考えております。

 一方で、駐車場は、将来の再開発事業などに必要な土地となる可能性があることから、老朽した街区の再開発などの相談がある際には、土地利用の転換を促進していくことが大切であると考えております。


(2)パーク500(第3セクター豊橋駐車場株式会社)について
ア.当初の出資目的と、豊橋市の現況を当初の目的に照らした認識について
 出資目的についてでございますが、昭和62年、モータリゼーションの進展によって中心市街地の駐車需要は高まり、違法な路上駐車が多く散見され、円滑な道路交通の確保及び道路機能を保持するためには、官民一体となって整備する必要があるという考えの下、出資を行ったものでございます。

 パーク500の利用は、中心市街地の小売業が減少したことにより、建設当時の平成3年度の年間約41万台と比べ減少しておりますが、現在も15万7,000台の利用があることから、一定の目的は果たしているものと認識しております。


イ.豊橋市がパーク500に求める、民間駐車場の他の土地利用への転換を図る等を通じた供給量の適正化に資する今後の取組について
 駐車場の供給量の適正化を図るためには、民間駐車場を利用している方が、パーク500など大規模な駐車場を利用していただけるよう、駐車料金の改定や駐車環境の向上の取組が考えられます。

 現在、駐車場の大部分は民間が整備していることから、駐車場施策は官民が一体となって取り組む必要があるものと考えており、駐車場料金については、付近の駐車場と均衡の取れた駐車場料金設定が必要と考えております。

 しかしながら、パーク500のように地下式の大規模駐車場は、多くの維持管理費用を必要とすることから、駐車場料金を大きく下げることは難しいものと考えております。

 そこで、今後、パーク500に対しては、より多くの方に利用いただける駐車場となるよう、駐車しやすいスペースやサービスの提供、情報発信の充実などに取り組むよう求めてまいりたいと考えております。


ウ.豊橋市がパーク500に求める、今後の「中心市街地の活性化に寄与する駐車場利用策」や「有効かつ効率的な利用を図るための施策」について
 パーク500では、近年、まちなか図書館等と駐車券サービスの連携を図るとともに、来館する方への案内サインやスロープ、大型専用区画の設置など利用者の利便性向上に努めてまいりました。

 今後につきましては、まちなか広場でのイベントをはじめとする中心市街地での様々なイベントとの連携や、周辺の各店舗に顧客への駐車場利用の促進を図るほか、回数券と1日券を組み合わせた企画や、情報発信の充実を図るなど、多くの方々に利用していただけるよう、求めてまいりたいと考えております。


(3)公共駐車場について
ア.当初の設置目的と、豊橋市の現況を当初の目的に照らした認識について
  はじめに当初の設置目的でございます。本市では、駐車場不足や路上駐車などが問題となる中、昭和43年に駐車場整備計画を策定し、都市計画駐車場などの整備に取り組んでまいりました。

 不特定多数の駐車需要に対し安定的に駐車スペースを提供することにより、違法駐車や道路混雑を解消するために設置したものであります。

 次に、本市の現況を当初の目的に照らした認識についてでございます。
 現在の豊橋駅周辺の状況を見渡しますと、民間時間貸駐車場も増加し官民合わせた駐車スペースは駐車需要に対し充足しており、公共駐車場の当初の目的であった違法駐車や道路混雑の解消はなされているものと認識しております。


イ.民間駐車場の他の土地利用への転換を図る等を通じた供給量の適正化に資する今後の取組について
 民間駐車場を他の利用方法への転換を促すことは、地権者の意向に委ねられるところが大きく、官民一体となった駐車場施策が必要と考えられます。

 本市の公共駐車場といたしましても、多くの方に駐車場を利用いただけるよう、駐車しやすい環境づくりやサービスの提供、情報発信の充実に取り組みたいと考えております。


ウ.今後の「中心市街地の活性化に寄与する駐車場利用策」や「有効かつ効率的な利用を図るための施策」について
 本市の公共駐車場は、これまで高齢者、妊婦などへ配慮するため駐車枠を拡幅した「思いやりゾーン」の新設や、事前精算することでスムーズに出庫できる「車番認識システム」の導入など、利用者のサービス向上に努めてまいりました。

 今後は、まちなか図書館などの公共施設や中心市街地で行われるイベントなどへ訪れるために駐車場を利用する方が、長時間安心してまちなかを回遊していただけるよう、打切料金1か月定期利用の拡大など、料金体系の見直しについて検討してまいりたいと考えております。


(4)駐車場整備地区外など路外駐車場が少ない地域を踏まえた対応について
 ア.訪問診療・訪問介護・訪問看護・赤ちゃん訪問などで必要な駐車に対する公共施設駐車場の活用について
 イ.訪問診療・訪問介護・訪問看護・赤ちゃん訪問などで必要な駐車に対する商業施設や個人宅の駐車場の活用に資する取組について
 まとめてお答えいたします。現在、市が実施する介護認定の調査においては、訪問先に駐車スペースがない場合には、訪問先の方に近隣の知人宅などの駐車スペースを確保していただいたり、市が周辺の公共施設、病院、商業施設などにお願いし、駐車させていただいております。

 高齢者や障害者の介護をはじめ生活困窮者や子育て家庭へのケアなど訪問による支援は多岐に渡っており、またアウトリーチによる支援が求められている中にあって、今後も駐車場の需要は高まると見込まれるため、まずは公共施設の駐車場活用に向け検討を進めてまいります。商業施設、個人宅の駐車場については、他都市の事例も参考にしながら、関係部局とともに勉強していきたいと考えています。


以上です。

時間制限のため、市議会では答弁を受け、十分な発言ができませんでしたが、
今後、これら答弁の通り、よりよい駐車場施策が展開されることを大いに期待しています。

では!