豊橋市議の長坂です。
たまたま「豊橋市長」で検索してみたら、候補ワードが残念過ぎました。

さて、感染急拡大に対応するため、豊橋市では疫学調査の対象を限定低リスク者の健康観察を毎日からほぼ隔日に変更するなどの対応をすることになりました。
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https://www.city.toyohashi.lg.jp/44724.htm

疫学調査と健康観察の重点化
 新型コロナウイルス感染症は第5波をはるかに超え、本市においても新規感染者数及び自宅療養者数が過去最大となっています。現時点における最優先事項は、「重症化リスクの高い患者を早期に把握し、必要な医療につなげ、重症化を予防すること」であるため、限られた人員と医療資源を有効に活用することが必要です。
 本市では、高齢者等の重症化の早期発見に重点をおくため、一時的に以下のとおり重点化を行います。

疫学調査の重点化
 保健所が患者、濃厚接触者及び施設の疫学調査を実施していましたが、以下のとおり重点化します。

(1)濃厚接触者への対応
 濃厚接触者への連絡は、患者本人又は患者が所属する集団等から行います。連絡する点についての変更はなく、次のとおりです。
  • 濃厚接触者になったこと
  • 患者との最終接触から10日間の自宅待機となること
  • 有症状時の医療機関受診と医療機関での医師の判断に基づく検査の実施
(2)患者が所属する集団等への対応
 1)保健所主体で疫学調査を実施する集団
  高齢者施設等、重症化リスク者間で感染が拡がる可能性が高い集団
 2)施設と協力して調査を実施する集団
  学校、保育所・認定こども園・幼稚園等、医療機関
 3)基本的に疫学調査を実施しない集団
  その他一般の会社、飲食店等

自宅療養者の健康観察の重点化
 すべての自宅療養者に毎日健康観察を実施していましたが、以下のとおり重点化します。
 1)毎日健康観察を行う対象者
  高齢者、妊産婦、合併症などを有するため重症化のリスクが高い者、症状が長く続く者等
 2)その他の対象者
  発症後、1・3・5・7・10日目に実施 
重点化」とのことですが、高リスク者(集団)を手厚くする、という対応ではなく、
低リスク者(集団)への対応を縮減する、という内容です。



この状況で、保健所人員も医療資源も限られていますので、このような変更は理解できます。
しかしながら、これを「重点化」と表現するのは、いただけません。

ニュースでは次のように報じられていました。
濃厚接触者を重症化リスクのある人らに限定 愛知県が保健所業務ひっ迫で変更|CBC
https://hicbc.com/news/article/?id=2022012525
愛知県は26日から、県が所管する保健所で、濃厚接触者の特定を、重症化リスクのある人や保育施設や学校に限定するなどと発表しました。(略)

また豊橋市も25日から、濃厚接触者の特定を重症化リスクが高い集団に限定するなどと発表しました。
「重点化」と表現しているのは、豊橋市だけでなく、同様の変更をする愛知県も同じくです。
新型コロナウイルス感染者の急増に伴う保健所業務の重点化を行います
https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/hokenjyo20220125.html 
残念ながら、行政にはネガティブなことを、ポジティブに聞こえる(少なくともマイナスに聞こえない)表現で言い換えることが度々あります。

しかし、その言葉を使うことで市民県民に実態が正しく伝わらないのであれば、意味がありません。

ちょうど先日も「市役所に少数市民の意見は届かない」旨のご意見をいただき、
私は、職員が「人手の課題も含め、様々な市民の思いを聞きながら、より良い豊橋のため尽力していると信じて」いる旨を伝えました。

しかしながら、このような市民の不信感を招いている非は、
このような対応(言い換え)をする職員(市役所)にもあるのでは、
と痛感し、とても悲しい気持ちになりました。

市民との対話を重視されるのであれば、まずは実態に即した言葉選びからと思われます。

では。