豊橋市議の長坂です。
38になりました。

さて、豊橋市(保健所)が定期的にまとめてくださっている「経過」の新報が5月24日付けで公表されました。
https://www.city.toyohashi.lg.jp/45317.htm 

この中に、1つ衝撃的な数字がありました。
5月9日時点での陽性率「21.2%」です(以下、赤線等は筆者による)
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同じ日の都道府県別の陽性率、兵庫県の17.4%が飛び抜けています。
豊橋市はそれを越えています。
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https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/medical/six_indicators.html 



陽性率が高いことは、検査数が十分でないことを示唆しています。
新型コロナの「検査陽性率」はどのように解釈すれば良いか(忽那賢志) - Y!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20201213-00211365/ 

検査が足りているのかどうかの判断指標の一つに検査陽性率があります。
この数値は、どのように解釈すればよいのか、またどれくらいの数値が理想的なのでしょうか?(略)

検査陽性率が高い国ほど新規感染者数が多い傾向にあることは間違いなく、検査陽性率は「新型コロナがコントロールできているのかどうか」の指標になります。(略)

WHO(世界保健機関)は「5%未満を維持すること」を推奨しているようです。(略)

結論として、検査陽性率は「実際の感染者と比べて検査数が足りているのか」「新型コロナがコントロールできているのか」の指標の一つとなると言えます。

検査陽性率が高くなればなるほど、感染が広がり危険な状況であり、検査数が足りていないことを意味します。
5月9日から2週間ほどが経過している現在、この数値の現在値が気になります。



余談ですが、豊橋市が毎日公表している下記の数字から、陽性率は計算できません。
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https://www.city.toyohashi.lg.jp/41805.htm 

現在、豊橋市の検査体制は、保健所と(主に民間の)医療機関の2本立てです。
ざっくりとした役割分担は、
  • 保健所:主に濃厚接触者(PCR検査)
  • 医療機関:主に症状があって、医療機関に来た方など(抗原検査またはPCR検査)
豊橋市が毎日公表している上記画像の速報は、
  • 新規感染者数:保健所+医療機関
  • 検査件数:保健所のみ
となっているためです。
そのため、検査件数がゼロなのに、感染者数が1以上という現象もあります(特に月曜など)

保健所が、医療機関の検査数を把握するのに時間差があるため、
毎日の発表では、検査数は保健所のみとなっています。
(これについては、よりわかりやすい表記の検討を保健所にも伝えています)



また、豊橋市サイトの詳報を見て、
「感染経路も不明(備考欄が「-」)、症状「なし」で検査受けているのは、どういう方か?」
というご質問も度々いただきます。

保健所に確認したところ、
「過去に症状があったが、公表時点では症状がなくなった方
(「発症日」欄に日付の記載がある)」
とのことです。



そして「変異株(推定)」については、5月17,18日までに125件ということです。
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ただ、この検査は陽性者全員が検査対象ではないため、実際はもっと多い可能性があります。

愛知県全体では、5月18日時点で変異株が80%ということです。
変異株については、11~17日に検査した993人のうち797人が陽性。陽性率は80・3%に上り、感染者の大部分で変異株に置き換わったとみられる。ただ、県内では9割ほどが軽症・無症状の傾向が続いている.。
https://www.asahi.com/articles/ASP5L6HC6P5LOIPE029.html 


最後に5月24日付けの「経過」資料を掲載します。
(一部、再掲あり)

ご参考になれば幸いです。

では!
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(URL再掲) https://www.city.toyohashi.lg.jp/45317.htm