豊橋市議の長坂です。
本当に人口を増やせるのでしょうか。

さて、2月1日の臨時会にて、浅井市長の「基本構想」について、反対をしました。
以下が、その理由を述べた反対討論の原稿です。
豊橋だいすき会、長坂尚登です。

議案第2号 豊橋市基本構想について、反対の立場より討論します。

理由は一重に、この基本構想が、
3ページの「Ⅰ.基本構想策定の趣旨 」

「本市が真に市民の負託に応え、適切な地域社会の任を果たすためには、将来を見通したまちづくりの方向性をしっかり示すことが重要です。このため、2030(令和 12)年度を目標年次とする新たな基本構想を策定します。」

の趣旨に適っていないためです。

豊橋市では昨2020年11月に市長選挙があり、豊橋市民は浅井候補に、市政の負託を選択しました。
しかし、この基本構想は、ほぼ全てが佐原市政のままであり、浅井市長は、自らが選挙までに主張されてきたことを、この基本構想にほとんど反映せず、市民の負託に応えていません。

大きなところでは、
市民の数を増やす
市民の数を増やして、お一人おひとりの負担額(市税)を減らしていく
人口県下第5位からの脱却を実現します
豊橋を元気にし、再び県内第二の都市にする

いずれの言及もなく、目標年次である2030(令和12)年度までの具体的な目標も、何も示されていません。

また、具体的な施策では、

小学校給食費無償化
静岡大学工学部、浜松医科大学、藤田医科大学などとの連携
動物愛護センター
市街化調整区域内の土地利用規制の見直し

総合計画も含めて、いずれも「しっかり示」されていません。
このような市民の負託に応えていない、基本構想をよく示されました。

先の12月定例会にて、浅井市長の「公約」を守る認識について、お聞きし、
「当然のことながら、守っていくことを前提に掲げるもの」
「公約は、原則として任期中である4年間に取り組むもの」
と、ご答弁をいただきました。

更に、浅井市長は「2期8年、長くても3期12年」とも掲げており、この10年間しかありません。

にも関わらず、この基本構想には、先の市長選挙の結果と浅井市長の「公約」を踏まえての、市民の負託に応えた、まちづくりの方向性がしっかり示されておらず「公約」を守る認識が見られません。

就任早々から市民の負託を裏切ることに賛成はできません。
よって、私は反対します。

以上で、私の討論を終わります。


基本構想(を含む総合計画)とは、豊橋市の今後10年間(2021-30)の方向性や計画を示すものです。

この2年間に渡り策定されています。
当初は、2020年末までに議会で審議と議決予定でした。

しかし、市長が変わったことにより、新市長の政策などを反映するため延期となり、今回の議決となりました。具体的には、
  • 2020年8月、佐原市政での(素案)が示される。
  • 2020年11月、浅井新市政に
  • 2020年12月、浅井市政での()が示される。
  • 2021年1月、更に変更されたものが(議案(最終稿))として提出される。
つまりざっくりと、(素案)⇒(案)⇒(議案)と大きく2回の変更がされての今回の提出でした。
(素案の前に「骨子」などもありました)

2回の変更を経て、大きく浅井市長の公約・政策が反映されると思いきや、そんなことはありませんでした。
いくつかの美辞麗句などが挿れられたりしたものの、内容・本質は佐原市政時代のままと見て取れました。

そのため、上記の理由のように反対いたしました。

議案の基本構想や総合計画は下記のドロップボックスより見られます。
https://www.dropbox.com/
また総合計画(案)と(素案)は、下記の豊橋市サイトにて。
https://www.city.toyohashi.lg.jp/45023.htm 
https://www.city.toyohashi.lg.jp/44893.htm 

今後の予算など浅井市長が少しでも公約を守ることを願います。

では。