豊橋市議の長坂です。
まちはある意味では、生き物にも似ています。

(追記)
近隣の方に「豊橋ほの国百貨店解体工事」の工事着工ご挨拶文書が届き、
期間は、2021年1月15日~2022年9月30日、ということです。

(追記その2)
東愛知新聞さん記事が出ました。
マンションかどうかなどの記述はありません。
「ほの国百貨店」建物解体工事が始まる
http://www.higashiaichi.co.jp/news/detail/7407

 昨年3月に閉店した「ほの国百貨店」(豊橋市駅前大通2)で15日、建物解体工事が始まった。百貨店によると、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の影響で、跡地利用計画も大幅にずれ込む見通しだ。

 解体工事では電気工事を皮切りに、来年9月までを工期とする。建物北側には工事車両が横付けされた。

 跡地計画は当初、2月下旬にもまとまる予定だった。13日の緊急事態宣言の影響で、2月中に予定した債権者集会は3月以降にずれ込むことが濃厚になった。また、地裁豊橋支部から弁護士を通じて、債権者との意見調整を書面で進められないかとの提案があったと明かした。

 百貨店では「名古屋地裁への特別清算申請時も、緊急事態宣言の影響で裁判所の事務が止まった。今回はそれを踏まえ、滞りなく清算を進めるための提案だろう」と述べた。跡地計画への見通しも現時点では予測できないという。
(追記おわり)

さて、昨年3月に閉店となった、豊橋最後のデパート「ほの国百貨店」、
その建物を通り過ぎた際、下記が掲示されていました。
210102_02
左側を拡大
210102_02s
ポイントは「注文者」です。
  • 総合地所(株)
  • 大和ハウス工業(株)
  • 阪急阪神不動産(株)
の3者です。

大和「ハウス」工業(株)は、名前の通り、住宅総合メーカーでマンションもやってます。

残る2者についても、調べてみると、
総合地所(株)は「マンション建築では業界トップ」という長谷工コーポレーションの子会社で、メイン事業は、分譲マンションの様子。

阪急阪神不動産(株)は、関西の鉄道で有名な「阪急阪神ホールディングスグループ」の会社。
社名の通り、不動産事業を手掛けています。
百貨店事業は、別会社の(株)阪急阪神百貨店となっています。



というわけで、ほの国百貨店跡地はマンションになることが大きく予想されます。
もちろん、商業施設が全く入らないかどうか、はわかりません。

検索してみると、同じこの3社(+トヨタホーム)で、
名古屋市北区で分譲マンション建設を進めている実績も確認できました。
【愛知】総合地所など4社 北区に約350戸の分譲
http://www.senmonshi.com/archive/02/02F97JFG2H2U2A.asp 

総合地所
(東京都港区芝2ノ31ノ19)など4社は、名古屋市北区に約350戸の分譲マンションを建設する、志賀本通駅前計画(仮称)を進めている。着工は2021年8月下旬を予定。設計は長谷工コーポレーションの大阪エンジニアリング事業部(大阪市中央区)、施工は同社名古屋支店(名古屋市中区)が担当する(略)

総合地所以外の事業者は、大和ハウス工業名古屋支社(名古屋市中村区平池町4ノ60ノ9)、トヨタホーム(名古屋市東区泉1ノ23ノ22)、阪急阪神不動産(大阪市北区角田町1ノ1)。
(仮称)志賀本通駅前計画|建設工事標識設置情報 中部版(名古屋市新潟市静岡市)
https://www.kensetsu-databank.co.jp/tokai/osirase/detail.php?id=6314


これまでの経緯としては、2019年11月に、ほの国百貨店閉店の報。
続報として「再開発中心に検討」
閉店後の事業などについて、林社長は複数で協議していることを明かし、今後の事業形態、会社に関し「機会があれば、一つの商材に特化した事業にするということもあるが、どういう形になるかは今後の協議による」との考えを示した。(上の東愛知新聞記事より)
11月末には地権者の声も報じられました。
「ほの国のビルは(老朽化していると言っても)改修すれば、まだ使用できる。3~5年我慢して努力すれば先が見えてくる。問題はいかに良い人材を引っ張って来るか。できれば地元豊橋の優良企業にオーナーとして買い取ってもらい、立て直してほしい。(そうしたことを)考えなくてはならない時期にきている。成功すれば豊橋は、豊橋の商業界は日本一有名になりますよ」

「彼ら(現在のほの国側)には買い取ってくれる相手を探す力はないだろう。だからわれわれ3人から土地を買い取り、その上で補助金を得て、ビルを解体し、そして商店を1~2階に、その上をマンションにしようとしているのではないのか」。そんな予測もしてしまう。

冨田さんは「土地を売るつもりはない。豊橋に百貨店の灯を消してはいけない。豊橋を一番にするために私は戦う覚悟だ」。かつて丸栄を誘致した時のように再び走り始めようとしている。(上の東愛知新聞記事より)
その後、多くの方がご存知のように2020年3月に閉店。

5月には、地下にあったと聞く「変電所」の撤去工事がされていたようです。
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その後、6月に法人((株)ほの国百貨店)の解散と、特別清算の申請も報じられていました。
ほの国百貨店 特別清算申請|日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO60281770S0A610C2L91000 

(株)ほの国百貨店|東京商工リサーチ
https://www.tsr-net.co.jp/news/tsr/20200612_01.html 
その後、特段の動きや、報道などは見られず、今回の建設関係の掲示に至ります。



マンションのみの建物になるのか、商業施設含む複合施設になるのか、
まだ「注文者」以外の詳細はわかりませんが、このまちと伴にある者として、
まちの新陳代謝が進み、多くの市民に喜ばれる結果となることを願ってやみません。

では。

(追記)続報です。
(続報)豊橋ほの国百貨店の跡地と、佐原市長(当時)ご発言。
- 愛知豊橋市長坂なおと のblog
http://nagasakanaoto.blog.jp/210112.html 
210112_01sq
(追記おわり)

(参考)
https://www.sohgohreal.co.jp/ 
https://ja.wikipedia.org/wiki//総合地所
https://www.daiwahouse.co.jp/ 
https://ja.wikipedia.org/wiki/大和ハウス工業 
https://www.hhp.co.jp/ 
https://ja.wikipedia.org/wiki/阪急阪神不動産