豊橋市議の長坂です。
ブルーダイヤを探しています。

さて、週明けの7月27日(月)より「豊橋市内の取扱い郵便局(46ヶ所)」にて、豊橋エールチケットの販売が始まります。
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ぼくがこのブログでお伝えしたいことは、次の1点のみです。

あなたがこのチケットを使って、お店で6000円分の買い物をしても、お店が得られるお金は5250円

ということです。



過去何回かあったいわゆる「プレミアム付商品券」は、国の主導であり、プレミアム分については全額が国の補助であったと認識しています。

つまり、6000円分のチケットは、そのままお店にとって6000円の収入になっていた(はずです)。

しかし、今回はちがいます。
6000円分チケットの1000円のプレミアム分の内訳は、500円は豊橋市が補助。
残りの500円はお店の負担、となっています。

更に、お店には「事業費負担」として、250円の負担が必要になります。
つまり、6000円から500円+250円を引いた、5250円がお店が受け取る現金となります。

これは、お店への「応募規約」に記載があります。
■換金手数料
参加店舗の換金手数料は、チケット1枚につき150円(プレミアム負担分100円、事業費負担50円)とし、額面1,200円のチケット1枚に対して1,050円に換算して支払います。
https://www.neophoenix.jp/toyohashi-yellticket/policy/
そのため、小売店など粗利率の低い業態は参加のハードルが高くなってしまっています。
現在、下記URLにて掲載されている7月12日時点での参加店舗は主としてグルメ(飲食店)です。
https://www.neophoenix.jp/toyohashi-yellticket/



今回のプレミアム分の豊橋市負担については、市議会でも審議があり、
豊橋市の負担はプレミアム分の半分であり、残り半分はお店の負担であることは、
豊橋市から事前に聞いておりました。

しかし、更にお店には別途の「事業費負担」があることは説明なく、この話を市内のお店からお聞きした後に、豊橋市に確認したところ、
「事前には把握していたが、議会での質疑がなかったので特に説明はしなかった」
旨の回答をいただいたときには、釈然としないものがありました。

これまでのプレミアム付商品券では、このようなお店の事業費負担がなかったため、
(※いわゆる事務費についても国から補助が出ていたという認識)
そこに思いが至りませんでした。
思いが至らなかったことも、力量不足だと言われれば、それまでですが。



チケットの印刷やPR、販売や換金にかかる経費なども発生することはわかるため、
事業費負担が発生することにも理解できます。

また、このエールチケット事業には、豊橋市の別の補助金(消費喚起緊急対策共同事業補助金(上限100万))
https://www.city.toyohashi.lg.jp/42136.htm 
も予定されていることから、お店からの事業費負担だけでは経費をまかない切れないことが、推察されます。



タイトルの「三方痛み分け」について、ここまで「お店」と「事業実施者」について、ご説明させていただきました。
そして、残りの1者は、多くの豊橋市民です。

今回のエールチケットはそのプレミアム分として、2500万円の豊橋市の予算が組まれています。
豊橋市の人口約37.5万人で割ると、一人あたり67円です。

このプレミアムチケットの発行は5万セットのため、購入できるのは最大で5万人。
30万人以上は購入できません。

「お店」「事業実施者」「(チケットを買えない)豊橋市市民」3者の負担によって、このエールチケットは成り立っています。



最後に、改めて私が冒頭でお伝えした、

「あなたがこのチケットを使って、お店で6000円分の買い物をしても、お店が得られるお金は5250円」

について。

エールチケットサイトに「市民の購買意欲を喚起することで」とあるように、
できればこのチケットでは、「普段買わないもの」を「普段買わないお店」で、
買っていただけるのが、より本来の目的に合った使い方となります。

更に、また普段からよく行く、店主と仲が良いなど、本当に「応援したいお店」では、
このチケットを使わずにお買物を楽しんでいただく方が、
よりお店の売上、応援に繋がることを知っていただきたく、悩んだ上で拙ブログを記しました。

ご理解いただければ、幸いです。

では。

(追記)
反響が大きいので、補足・詳細を書きました。
「豊橋エールチケット」ご利用される方に知ってほしいこと(補足・詳細)
http://nagasakanaoto.blog.jp/200728.html 
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