豊橋市議の長坂です。
マスク、まだ届いてない方いらっしゃいますか。

さて、高須院長が「今後、県内の全世帯にはがきを配る。」とのことで、
ツイッターに記したように、数億円の見込み。

一般的な選挙の場合、使ってよい選挙費用は上限があります。
名古屋市議会の解散リコールを実現した経験ある河村市長もいるので、適法と思われますが、法律的に意外です。

費用だけでなく、通常の選挙では、選挙ハガキについても制限(豊橋市議選挙では上限2000枚)があります。
そして選挙ハガキを含め、選挙期間中に配れる印刷物にも制限があります。

いろいろと意外で、いろいろと考えさせられます。



タイトルに戻りまして、あいちトリエンナーレ「表現の不自由展、その後」に関する、一般質問。

先日、愛知県議会(県民環境委員会)での補正予算に対する質疑について記しました。
全員賛成で可決され、これで終わりかと思いきや「一般質問」???
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細かいことなので、末尾に記しますが、豊橋市議会では「委員会での一般質問」はありません。
ところが、愛知県議会では委員会でも一般質問ができるようで、そちらも概要をまとめました。

前回同様に、録音録画が認められないため、手書きメモを元にしたまとめで、正確性を欠きます。
いつか公開されるであろう、愛知県議会の会議録が正式な記録です。



(一般質問)
丹羽委員
(丹羽洋章・自民2回・豊橋市選挙区)

(1回め)
現在、名古屋市と裁判中。
今後どのようになっていくのか。
裁判の論点・争点は。

(1回め答え)
(愛知県でなく)あいちトリエンナーレ実行委員会が原告。
そのため(2022のための新組織を設立するが、旧)実行委員会は当面存続。
裁判の終了後に、未収金を回収、実行委員会を精算。
8月5日に、1回目の口頭弁論。
(論点・争点については)今後の訴訟に関わるので、発言を控えたい。


(2回め)
訴訟費用はどこから出ているのか。

(2回め答え)
実行委員会の収支差額から


(3回め)
2019年8月の中止から再開まで実行委員会が開かれず、(負担金も出している)名古屋市がカヤの外であった。
(次回の開催等について)名古屋市の意見も踏まえているのか。

(3回め答え)
(組織や名称の)見直しは、愛知県の考え方。
名古屋市とは協議を行っていない。
今後、連携していきたいと思っている。


(4回め)
今後の民間主導(行政でなく民間での開催)について

(4回め答え)
独立、自立というご指摘も。今後検討。


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高桑委員
(高桑敏直・自民3回・岩倉市選挙区)

(1回め)
県民ボランティアなどの(新組織への)継続について

(1回め答え)
今後も継続していく方がよい


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近藤委員
(近藤裕人・自民3回・日進市及び愛知郡選挙区)

(1回め)
どうしてこんなにぶちこわされてしまったのか。
(県が施設管理者として)「縛り」をかけられるか。

(1回め答え)
前回の反省を踏まえて
安全面やコスト、そこまでの体制をとってやるのか、
検討していかなくてはいけない。


(2回め)
「企画展」がすり抜けるテクニックだったのでないか。
企画展実行委と、トリエンナーレ実行委との契約書で、損害賠償の項目に時間を費やしたのは本当か?

(2回め答え)
時間を費やした(と把握)


(3回め)
他の例は?

(3回め答え)
他の例は聞いていない


(4回め)
今回は「評判がよろしくなかったものを集めてきた」のが問題。
「新作を基本とする」は可能か。

(4回め答え)
(新作のみとするのは)難しい。


(5回め)
先ほど「民間への移行も前提に」と発言あった。
基金の活用について

(5回め答え)
検討委員会から「ひとつの例として検討」
(今後の)検討には入れていきたい。


(6回め)
新型コロナを踏まえた、スケジュールの現状認識について

(6回め答え)
見通すことは難しい。
望ましいスケジュール(2022開催?)に向けていきたい。
今後どうなるかはわからない。



愛知県議会のまとめはここまでです。
ここからは余談の「質疑」と「一般質問」について。

愛知県議会について調べても見つけられなかったので、豊橋市議会を例に。
まず、豊橋市ではこのように定められています。
(委員の発言)
第39条 委員は、議題について自由に質疑し、及び意見を述べることができる。ただし、委員会において別に発言の方法を決定したときは、この限りでない。 - 豊橋市議会委員会条例
(一般質問)
第60条 議員は、市の一般事務について、質問することができる。 - 豊橋市議会会議規則
「議題について」というのは、今回で言えば、補正予算の範囲内で、となります。
一方、「(市の)一般事務について」というのは、行政が税金を使ってやること/やったこと全て、と言った感じです。

あくまで私の豊橋市議会での経験を元にですが、今回だと補正予算への「質疑」では、今年度のことしか聞けません。
だから工夫して「過去の反省や課題を踏まえて、今年度どのように検討するのか」のような聞き方をします。

しかし「一般質問」では、広く聞けるので、過去のことだけや、来年度以降の話、あるいは補正予算と直接関係ない話(今回の場合、名古屋市との裁判など)も聞けます。

この「一般質問」、豊橋市議会では委員会では聞けず、本会議のみです。
ですので、愛知県議会では、委員会で一般質問があり驚いた、という話です。

結構、議会ごとにやり方っていろいろ違うんですよね。

では!