豊橋市議の長坂です。
おばあちゃんといっしょにバスに乗って、バスターミナルから地下を通って、丸栄でおもちゃを買ってもらうのが定番でした。

さて、豊橋市民にとって大きなニュースが報じられました。
このニュースは会社が公表する予定だった11月15日(金)の前日、14日(木)朝刊で東愛知新聞が報じたスクープでした。
通常、0時に更新されるサイトも、なぜかこの記事だけは7時間後の14日(木)7:00付で更新されました。

その後、14日(木)の報道を時系列に。
12:13|中日新聞
ほの国百貨店が来春閉店へ 東三河唯一の百貨店
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019111490121342.html
14:27|朝日新聞
愛知・豊橋の「ほの国百貨店」 来年3月閉店へ
https://www.asahi.com/articles/ASMCG4HL9MCGOIPE00G.html
17:06|東海テレビ
「だんだん豊橋が寂しく…」 ほの国百貨店が来春閉店へ 前身は“豊橋丸栄”で経営再建進めるも赤字続く
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191114-00025327-tokaiv-l23
https://www.tokai-tv.com/tokainews/article.php?i=105142&date=20191114
18:48|CBC
「ほの国百貨店」が来年春に閉店‥愛知・豊橋市の唯一のデパート
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191114-00014334-cbcv-l23
https://hicbc.com/news/article/?id=0004C2E0
19:11|NHK
豊橋「ほの国百貨店」来春閉店へ
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20191114/3000007702.html


そして15日(金)、記者会見がありました。
これについては、日経新聞が詳しいです。
ほの国百貨店、来年3月閉店 売上高の低迷で
2019/11/15 19:30
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52234070V11C19A1L91000/

ほの国百貨店(愛知県豊橋市)は15日、経営不振のため2020年3月中旬に豊橋市内で運営する同名の百貨店を閉店すると発表した。(略) 

17年2月期以降、3年連続で最終損益が赤字となっていた。すでに約9000万円の債務超過に陥っており、「これ以上百貨店経営を続ければ取引先や金融機関に迷惑をかけると判断した」(林恭吾社長)。店舗の閉店後も会社は当分存続させ、百貨店跡地の再開発などを目指す。金融機関からの増資を受けるかを含め検討する。約150人いる従業員については行政などと連携し再就職先をあっせんしていく。

17年に自社で実施した耐震診断で震度6強以上の地震で建物が倒壊する可能性が判明していた。改修のための資金が必要となっていたが、経営難のため資金調達ができなかった。

ほの国百貨店は1974年、「豊橋丸栄」として開店した。老舗百貨店「丸栄」の子会社だったが同社の経営不振により投資ファンドに売却されていた。2012年に従業員が出資する新会社として今の社名に改め再出発した。
また他にも、
従業員150人については「地元企業にお願いし雇用の確保をしたい」と話していて、今後は建物を取り壊し、再開発できる可能性を検討するということです。(東海テレビ)
https://www.tokai-tv.com/tokainews/article.php?i=105315&date=20191115
「営業終了まで最高の商品とサービスを提供し、最後まで皆さまに愛される百貨店を目指します」(略)

閉店後の事業などについて、林社長は複数で協議していることを明かし、今後の事業形態、会社に関し「機会があれば、一つの商材に特化した事業にするということもあるが、どういう形になるかは今後の協議による」との考えを示した。(東愛知新聞)
http://www.higashiaichi.co.jp/news/detail/5522 
営業終了後の跡地について林恭吾社長は、ビルを再築し複合施設による再開発を目指す方針を示し、「駅前がよくなることを目指したい」と再出発を誓った。(略)

今年2月期決算まで3期連続の最終赤字。負債総額が約16億円あり、約9000万円の債務超過の状態にはあるものの「(債務超過は)閉店セールで解消できる。流動資産も約8億円ある。金融機関からの支援もあり、資金ショートになる懸念はない。安心してほしい」と話した。

閉店後の跡地利用は「中心市街地にあり、各方面と相談しながら再開発を検討している」とし、専門店商業施設やホテルなどの複合施設を視野に入れて再開発を進める方針を示した。現在の店舗は築45年が経過し耐震基準を満たしてないことから、建物を再築する意向

ただし「(百貨店としての)営業を完全に断念したわけではない」とも話し、再開発の形態によっては小売業継続への期待も示した。(東日新聞)
https://www.tonichi.net/news/index.php?id=78162 
「ほの国百貨店、閉店」の報に接し、ぼくもがっかりしました。

しかし2日経ち、会見の様子を見聞きし、今は逆に未来しか感じません。
「倒産」ではない、と東愛知新聞のツイッターでも言っているよう、今回の「閉店」は、余力を残しての経営判断であると、お見受けしました。

もちろん、働いていた方々をはじめ、多くの方に影響をもたらすでしょう。
不安や落ち込みを抱えていらっしゃる方も、たくさんいらっしゃるかと存じます。

しかし、そんなときだからこそ、前向きに考えたい。
少なくとも、未来を見られる余地を残しての経営判断に、ぼくは敬意を表します。

では。