豊橋市議の長坂です。
学生時代「KY先輩」と僕を呼ぶ後輩がいました。
さて、7月12日(金)に、豊橋の佐原市長が新アリーナについて、ゼビオグループのクロススポーツマーケティング社との協議打ち切りを記者会見しました。
それ以降、ネットでの反応などを見ています。
まず、驚いたのは、市内はもちろんのこと、主にバスケ・Bリーグファンらしき市外の方々からの反応の多さです。
各地のBリーグのこと、基準や制度についてはお詳しい一方、当たり前ですが、豊橋市の地元の空気感とは、ずれを感じるので、それをお伝えしたいと思います。
読んでいただく前に、この文章を書いている今の私について少しご説明します。
また「空気感」「声」などのいう曖昧な言葉を使いますが、これについて、客観的なデータや「誰の」声か示すことできませんので、ご了承ください。
ただ2月~6月の約4ヶ月間、ほぼ毎日、夜に豊橋駅前に立ち、行き交う多くの方からお言葉をいただいたり質問に答えたり、また職務的に様々なところから、様々なお声を聞く機会がある、ということを付記します。
■
まず、地元ので新アリーナを望む声が大きいかと言えば、全くそうではありません。
むしろ、先の3月議会では、6,676筆の署名とともに、新アリーナについて慎重さを求める請願が提出されています。参考までに豊橋市の人口は約37.5万人です。
また同時に、建設候補地である豊橋公園に接する自治会からも生活環境の悪化を懸念して、請願が提出されています。
経緯について言えば、2015年にフェニックスのホームタウンが豊橋市に、ホームアリーナが豊橋市総合体育館に決まって後、これまでbjリーグ時代には年6~8試合程度だったホームゲームが、年24試合になりました。
これを受けて、既存の利用者(主には市大会/東三河大会/県大会予選などの大会主催者と思われる)や、体育協会をはじめとする地元の競技団体から「第2アリーナ」建設の声が高まります。
しかしこれは、基本的に自分たちが「するスポーツ」のための屋内施設であり、今のような「見るスポーツ」のための施設を要望していたわけではなかったようです。
そもそも、Bリーグが求める「5000席」対応は、当初、築30年を迎える総合体育館の大規模改修にて、対応することを豊橋市も議会で発言していました。
だから今、実質的に「フェニックスのため」新アリーナをつくることに対して、「第2アリーナ」を求めていた方たちも、「え、ぼくらが使うための第2アリーナじゃないの?」と思っているでしょう。
更に輪をかけて、これまで屋内競技だけの話であったことが、豊橋公園に新アリーナをつくるために、現在、豊橋公園に14面あるテニスコートを、今より利便性の低い、別の公園に移転することを発表。それによって、テニス関係者からも異論が出るように。
また、車社会である豊橋市民にとっては「豊橋公園」では、駐車場が少ないから不便。
豊橋駅から歩いて行くにも距離がある、という声を聞くようになります。
■
また、市議会においては、そもそもフェニックスのホームタウン/ホームアリーナ決定について、市議会で議決をしたことがありません。市長が決めてきました。まだ、この時点ではそこまでの不満感は見られませんでした。
しかし、2017年3月、豊橋市長が未来投資会議にて、総理大臣へのプレゼンにて「新アリーナ」構想が発表したことを、後から示されたことで、関係がギクシャク。
時期的にも、予算審議を行う3月議会がほぼほぼ終了した3月末のことで、ちゃんと説明があれば、その3月議会にて、しっかりの議論をできた/すべき内容です。
僕みたいな少数野党の新人(当時)だけでなく、どうも、自身を選挙でずっと応援してくれているいわゆる「主流派」に対しても「未来投資会議」について、事前に説明をしていなかったようです。
今、市議会においても「新アリーナの件については、リミットを外していい」という話があったのかなかったのか、市長派の議員からも厳しい意見が百出しています。
■
これが僕が感じている、地元の空気感です。
だから市外の詳しい方から
「市民が使うための施設じゃ、それはアリーナじゃない(だからダメなんだよ)」
などと言われても、
「いや、元から(見るための)アリーナを望む声が大きかったわけじゃないんで」
と完全にすれ違っている状態です。
僕はフェニックスを応援しています。しかし、今のフェニックスの集客状況
(昨シーズン:ホームゲーム平均2,417人、豊橋市総合体育館での平均2,192人)
では、多額の税金や、豊橋公園を使って、新アリーナ建設を容認することを、
市民に対して説明できないし、理解も得られないと判断しています。
これは議会でも度々行っていることですが、
「フェニックスのために、ぜひ新アリーナをつくってほしい」
と、逆に多くの方から言われるようになること。
それほどにフェニックスが地元から愛され、
応援されるチームになることを、切に願っています。
では!
学生時代「KY先輩」と僕を呼ぶ後輩がいました。
さて、7月12日(金)に、豊橋の佐原市長が新アリーナについて、ゼビオグループのクロススポーツマーケティング社との協議打ち切りを記者会見しました。
それ以降、ネットでの反応などを見ています。
まず、驚いたのは、市内はもちろんのこと、主にバスケ・Bリーグファンらしき市外の方々からの反応の多さです。
各地のBリーグのこと、基準や制度についてはお詳しい一方、当たり前ですが、豊橋市の地元の空気感とは、ずれを感じるので、それをお伝えしたいと思います。
読んでいただく前に、この文章を書いている今の私について少しご説明します。
- 現職5年目の豊橋市議会議員
- 豊橋市議の中では、フェニックスの試合に最も行っている1人
- 新アリーナについては、慎重派
- 市議会の中では、野党的存在
- 現在の豊橋市議会は、36人中30名ほどが市長派(主に、自民・公明・旧民主系)
ただ2月~6月の約4ヶ月間、ほぼ毎日、夜に豊橋駅前に立ち、行き交う多くの方からお言葉をいただいたり質問に答えたり、また職務的に様々なところから、様々なお声を聞く機会がある、ということを付記します。
■
まず、地元ので新アリーナを望む声が大きいかと言えば、全くそうではありません。
むしろ、先の3月議会では、6,676筆の署名とともに、新アリーナについて慎重さを求める請願が提出されています。参考までに豊橋市の人口は約37.5万人です。
また同時に、建設候補地である豊橋公園に接する自治会からも生活環境の悪化を懸念して、請願が提出されています。
経緯について言えば、2015年にフェニックスのホームタウンが豊橋市に、ホームアリーナが豊橋市総合体育館に決まって後、これまでbjリーグ時代には年6~8試合程度だったホームゲームが、年24試合になりました。
これを受けて、既存の利用者(主には市大会/東三河大会/県大会予選などの大会主催者と思われる)や、体育協会をはじめとする地元の競技団体から「第2アリーナ」建設の声が高まります。
しかしこれは、基本的に自分たちが「するスポーツ」のための屋内施設であり、今のような「見るスポーツ」のための施設を要望していたわけではなかったようです。
そもそも、Bリーグが求める「5000席」対応は、当初、築30年を迎える総合体育館の大規模改修にて、対応することを豊橋市も議会で発言していました。
だから今、実質的に「フェニックスのため」新アリーナをつくることに対して、「第2アリーナ」を求めていた方たちも、「え、ぼくらが使うための第2アリーナじゃないの?」と思っているでしょう。
更に輪をかけて、これまで屋内競技だけの話であったことが、豊橋公園に新アリーナをつくるために、現在、豊橋公園に14面あるテニスコートを、今より利便性の低い、別の公園に移転することを発表。それによって、テニス関係者からも異論が出るように。
また、車社会である豊橋市民にとっては「豊橋公園」では、駐車場が少ないから不便。
豊橋駅から歩いて行くにも距離がある、という声を聞くようになります。
■
また、市議会においては、そもそもフェニックスのホームタウン/ホームアリーナ決定について、市議会で議決をしたことがありません。市長が決めてきました。まだ、この時点ではそこまでの不満感は見られませんでした。
しかし、2017年3月、豊橋市長が未来投資会議にて、総理大臣へのプレゼンにて「新アリーナ」構想が発表したことを、後から示されたことで、関係がギクシャク。
時期的にも、予算審議を行う3月議会がほぼほぼ終了した3月末のことで、ちゃんと説明があれば、その3月議会にて、しっかりの議論をできた/すべき内容です。
僕みたいな少数野党の新人(当時)だけでなく、どうも、自身を選挙でずっと応援してくれているいわゆる「主流派」に対しても「未来投資会議」について、事前に説明をしていなかったようです。
今、市議会においても「新アリーナの件については、リミットを外していい」という話があったのかなかったのか、市長派の議員からも厳しい意見が百出しています。
■
これが僕が感じている、地元の空気感です。
だから市外の詳しい方から
「市民が使うための施設じゃ、それはアリーナじゃない(だからダメなんだよ)」
などと言われても、
「いや、元から(見るための)アリーナを望む声が大きかったわけじゃないんで」
と完全にすれ違っている状態です。
僕はフェニックスを応援しています。しかし、今のフェニックスの集客状況
(昨シーズン:ホームゲーム平均2,417人、豊橋市総合体育館での平均2,192人)
では、多額の税金や、豊橋公園を使って、新アリーナ建設を容認することを、
市民に対して説明できないし、理解も得られないと判断しています。
これは議会でも度々行っていることですが、
「フェニックスのために、ぜひ新アリーナをつくってほしい」
と、逆に多くの方から言われるようになること。
それほどにフェニックスが地元から愛され、
応援されるチームになることを、切に願っています。
では!