豊橋市議の長坂です。
6月18日は「豊橋・学校いのちの日」です。
「豊橋・学校いのちの日」について

1 趣旨 (「豊橋・学校いのちの日」設定への思い)
  1. 平成22年6月18日、豊橋市立章南中学校の野外活動中にカッターボートが転覆し、ひとりの尊い命を失ってしまった。この事故を風化させることなく、再発防止の徹底をはかる
  2. この事故を教訓として、市内全小中学校を挙げて「学校の安全管理・危機管理」を再確認し、教職員の安全や危機管理に対する意識の維持・向上をはかる。
  3. 全市一斉に、教師と子どもたちが「いのち」の大切さについて考える日とする。
なぜか今年、複数からこの「いのちの日」について、ご連絡いただいたので、ブログに書いてみます。

改めて「いのちの日」を振り返る意味でも、また市議会議員という切り口から、この「いのちの日」に関する、市議会でのやり取りを会議録からまとめてみました。



【 平成22年 11月 福祉教育委員会-11月24日-01号 】
◎白井宏治[教]学校教育課長
 豊橋市教育委員会としましては、二度とこのような事故を起こさないために、去る7月27日福祉教育委員会終了後、教育委員会内にプロジェクトチームを結成し、今回の事故に関する事実確認及び再発防止に向けた、今後配慮すべき事項を明らかにする中で、改めて校外学習における安全管理体制やその指導について、改善のための方策を示すことに取り組みました。その概要を説明させていただきます。

(略)

二度とこのような痛ましい事故を起こさないために、野外活動を含む校外学習での安全管理体制整備のための視点をまとめております。

 1、教職員の安全に対する意識。
 学校教育活動は、学校の責任において行われるものであるという原則を、すべての教職員が再認識しなければならない。そこで、教育委員会として、「安全管理体制の整備に向けて」を全小中学校に通知し、教育活動における教職員の果たすべき安全管理への責任を強く喚起する。

 2つ目、今後毎年第1回目の校長会議において、すべての校長に対し、校外学習での適切な安全対策について指導する。

 3つ目、市教育委員会として、6月18日を「豊橋・学校いのちの日」と定め、今回の痛ましい事故を風化させることなく、豊橋市の教職員が将来にわたって安全管理に対する意識を再確認する日とする。
(鈴木義則委員の質疑に対して)
◎白井宏治[教]学校教育課長

 今後の方向という御質疑でございました。本日も多くの委員さん方から、いろいろな視点で御意見をいただいておりまして、そうしたものを受けとめさせていただいて、よりよい安全マニュアル、安全管理体制づくりを今後進めていきたいと考えております。

(略)

 提案させていただいた、「豊橋・学校いのちの日」の設定によりまして、今回の悲しい事故を風化させることなく、教育委員会を初めとするすべての小中学校が、毎年安全管理への意識を新たにするとともに、各校の安全管理体制の見直しに取り組んでまいりたいと思っております。
(岡本泰委員の質疑)
◆岡本泰委員
(略)3番目の市長部局ということで、堀内副市長のほうから、るる御答弁をいただきましたけれども、私が思うのは、今回の事件、事故のためだけに意見を聞いて、それで終わりということでは、何のために「いのちの日」まで設けてやっていくのかというところが、いささか弱いのではないかと思います。

(略)今回の事件のみの対応に終わらせず、これからも行政当局、教育委員会全体が、専門家と相談ができる機能をつくるべきだと思いますので、ぜひそこのところについては、お尋ねしたいと思います。

◎ 堀内一孝副市長
 今、岡本委員が言われましたように、危機管理については、全庁的に、教育委員会も含めて、市としてどのような体制でいくかということは大変大きな問題であります。
 したがいまして、現在、そういった組織、体制のあり方について、検討を進めているところでございます。以上です。


【 平成22年 12月 定例会-12月14日-03号 】
(久保田正議員の質問に対して)
◎加藤正俊教育長
(略)「豊橋・学校いのちの日」のねらいと取り組みということでございます。

 この悲しい事故を風化させてはならないと。また、二度とこのような痛ましい事故を起こしてはならないという強い思いのもとに、大切な子どもの命を預かる学校、教育委員会といたしまして、「学校の安全管理・危機管理」について見直し、教職員の安全に対する意識を高めるとともに、教師と子どもが命の大切さについて考える日にしていきたいと、このように考えて設定したものでございます。

 具体的な取り組みということでございますが、毎年6月18日には、市内全小・中学校において、職員から職員へと事故の概要や「子どものいのち」を預かる責任の大きさなど、今回の事故に寄せる思いを語り継いだり、各学級で「いのち」を見つめる時間を設定するなど、それぞれの学校でねらいに迫る取り組みを展開していくつもりでございます。


【 平成23年  6月 定例会-06月07日-02号 】
(渡辺則子議員の質問に対して)
◎ 加藤正俊教育長
(略)次に、大きな2番の(1)の豊橋・学校いのちの日にかかわることであります。子どもたちの命を預かる学校として、昨年の痛ましい事故を風化させることなく、子どもの命の重さ、大切さについて確認をし合いながら、市内小中学校挙げて日々の教育活動における安全管理体制を見直し、教職員の安全意識を保持するねらいで設定をしたものでございます。その趣旨につきましては、これまでも幾度となく報道等で取り上げられ、広く一般市民の方々にも一定の理解をいただいていると考えております。いよいよ初年度のその日を間近に控えまして、現在各学校ではその趣旨を踏まえて、独自の企画立案による準備を進めております。その活動内容等につきましては、子ども、保護者にも伝えられていると思います。

 本市といたしましては、あれだけの反響を呼んだ事故だけに、具体的な取り組みを市民に公開していく責務があると考えます。そこで、各学校の具体的な企画を集約して、先日6月1日の定例記者会見の中で報道発表をいたしました。あわせて各学校の具体的な取り組みを教育委員会のホームページに掲載し、広く市民の皆様にも公開してまいりたいと考えております。


【 平成24年  3月 定例会-03月09日-04号 】
(渡辺則子議員の質問に対して)
◎ 加藤正俊教育長
(略)また、安全に対する私たちの誓いを風化させないためにも、今後とも豊橋・学校いのちの日を、全小中学校の年間計画に位置づけ、この日の意味を語り継ぐとともに、教育活動に当たる教職員の危機管理意識の維持・向上に努めてまいりたいと考えております。
◎加藤正俊教育長
(略)豊橋・学校いのちの日の設定への思いというのは先ほども申し上げました。各学校は、この理念といいますか、この思いをしっかりと共有した上で、その日の活動内容については、各学校独自の企画によって実施することとしております。

 実施初年度の本年度の各学校の企画を見ますと、保護者や地域の方々を巻き込んで、子どもとともに命や安全について学びを深める取り組みを行った学校も幾つかございます。したがいまして、議員御指摘の広く市民に対象を広げた命、安全について語り合う場の設定につきましては、この豊橋・学校いのちの日の企画の中で一定可能になると考えます。

 したがいまして、市民とともに、子どもの命を、安全を、ずっと語り継いでいけるような、この学校いのちの日がそんな仕掛けになるように、各学校に働きかけをしてまいりたいと考えております。


【 平成25年  3月 定例会-03月12日-04号 】
(渡辺則子議員の質問に対して)
◎加藤正俊教育長
(略)花菜さんの命を語り継いでいくことにつきましては、これまでも機会あるごとに申し上げてまいりましたけれども、あの痛ましい事故を大きな教訓として、再発防止と風化防止に全力で取り組むことが私たちに課せられた責務であり、またそれが花菜さんの命を語り継ぐということになると考えております。

 具体的な取り組みといたしましては、昨年10月の御遺族との和解を受けて、改めて学校行事や安全マニュアルの検証と改善を行っております。

 その中で、事故の風化防止のために、資料として、あの和解文そのものを掲載することを考えております。

 また、教職員の安全意識の啓発と安全管理体制の整備につきましては、安全管理に関する研修の体系化を図り、管理職対象のリスクマネジメント研修に加えまして、新たに野外活動指導者研修会等の研修も開設し、より実効性の高い研修に取り組んでおります。

 さらに、本市が定めました「豊橋・学校いのちの日」につきましても、花菜さんの命を語り継ぐ大切な手段の一つと考えておりまして、今後もこの日を契機として命の大切さや安全管理の徹底を周知する取り組みを充実させてまいります。

 いずれにいたしましても、このような取り組みには、これで完全というゴールはなく、今後も検証と改善を積み重ね、引き続き再発防止と風化防止に全力で取り組んでまいりたいと考えております。


【 平成26年  6月 定例会-06月10日-02号 】
(渡辺則子議員の質問に対して)
◎永田憲司教育部長
(略)豊橋市の「いのちの教育」についてでございます。

 かけがえのない子供の命のとうとさを思うとき、子供たちには多くの可能性に満ちた自分の命を大切にして、精いっぱい生きてほしいと願うものでございます。

 そのためには、子供に生きることの喜びを味わわせ、生きる力を磨き深めることにこそ教育の本質を置かなければなりません。そのような理念で命の教育を進めている中で、平成22年6月に痛ましい事故が起こりました。本市では、この事故を風化させることなく、子供の命を預かる教師が危機管理意識を高く持ち続け、命の教育の意義を確認し合う日として、「豊橋・学校いのちの日」を位置づけました。

 あわせて、各校の実態に応じた命にかかわる教育活動を通して、子供たちにも命の大切さを考えさせたり、見つめさせたりする機会としてまいりました。

 今後も、本市の命の教育の理念が、日々の学校教育の中で具現化していくよう、世代を超えて「豊橋・学校いのちの日」の持つ意義を継承しながら、各校の命の教育を支援・指導してまいります。以上でございます。


【 平成28年  6月 定例会-06月08日-03号 】
(斎藤啓議員の質問に対して)
◎ 山西正泰教育長
(略)アレルギーや子どもの安全面の対応についてでありますが、学校は子どもの安全が守られ、安心して過ごせる場所であることが大原則であります。豊橋・学校いのちの日を制定したときの強い思いを永遠に忘れることなく、さまざまな教育活動において、子どもの命や安全を第一に考えた対策を講じてきております。

 子どもの安全面につきましては、教師が事故の要因を予見し、危険を取り除く対策を講じることが最も重要であります。各学校では、設備の安全点検や通学路点検、校外学習安全マニュアルなどについて、毎年見直しと改善を加えており、安全な環境づくりを充実させているところでございます。


先日、見学した地元小学校のオープンスクールでも、「いのち」をテーマにした道徳授業が展開されていました。

ある教室では、豊橋市の小学6年生(当時)の作文が原作となった絵本「78円の命」が教材として使われていました。
78円の命
谷山千華
メタブレーン
2016-10-31

では。