豊橋市議の長坂です。
とよっすいを愛飲しています。

さて、愛知県知事選挙より注目している、おとなりの浜松市長選挙。

スズキ会長が推す現職が4期目を目指すのに対し、自民党浜松が32歳の若手市議を擁立。
その「若手市議」が学生のときからの知り合い、ということもあって注目しています。
その若手市議・山本りょうたろうが、先日事務所開きをしました。
その翌日、こんな報道が。
浜松市長選への出馬を表明している鈴木康友市長が、水道事業を民間委託する議論を当面、延期する方針を固めたことがわかりました(略)

その背景には、4月7日に行われる浜松市長選挙があります。

市長選に立候補を表明している市議会最大会派・自民党浜松の山本遼太郎市議はコンセッション方式に反対しています。

自民党浜松・山本遼太郎市議:「市としても十分な説明責任を果たしていないまま、このような結論になるのは疑問。そういったことに我々の税金を使ってやろうとしていたのかという気持ち。」

関係者によりますと4選を目指す鈴木市長陣営は、水道のコンセッション方式には「安全性が損なわれる」など女性の反対が強いことを懸念していて、山本市議に選挙の争点とされることを避ける狙いがあるとみられています。

鈴木市長は31日の定例会見で説明したいとしています。
これぞまさに選挙があるからこそ「変わった」ことでしょう。
逆にもし、このタイミングで選挙がなかったらどうだったでしょう。

これについては、りょうたろう市議も自身のブログを更新。
私としては
①「延期」と言って選挙の争点から外しにきている
②市民への説明が不十分のまま政策変更
(略)

私は誰の意見に従うでもなく、
市民の意見を政治に反映していきたいのです。

私は、水道コンセッションには
断固反対です。
https://zenryoku.hamazo.tv/e8335866.html
理系出身なぼくとしては「断固」や「100%」という言葉は逆に懐疑心が生まれますが、それは置いておきます。

「延期」の現職 vs 「反対」の新人

浜松市は下水道については既に全国初の取組として(当然、議会を経た上で)、コンセッション方式が導入されています。水道事業も全国初の取組として、国からも期待されていました。自民党本部が進めたい水道の民営化、それを自民党浜松が推す新人が「反対」するというねじれが起きています。

もっとも現職市長も自民党本部には推薦願を出しており、
「党本部からの推薦はどちらにも出ないだろう」
http://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/586973.html
と見られていますが、水道民営化への立場の違いが何か影響するのでしょうか。



もっとも自民党浜松が独自候補擁立に動き、市長選挙が勃発する理由となったのは、水道民営化ではなく、行財政改革の一環である行政区の再編(7区⇒3区へ)です。

この行政区の再編は、市議会議員にとっては「選挙区の再編」になるため、死活問題です。
過去にりょうたろう市議もブログで自身の葛藤と併せて、こう記しています。
浜松にある7つの区、職員。
そしてそこから出ている46人の議員。

それぞれに背景はあり、
背負っているもの、考えは様々です。
地元の支えがあって出ているのは確かです。
しかし、浜松の市議会議員である以上、
浜松全体のこと考えて判断なければいけません。
http://yamamoto-ryotaro.com/blog/hamamatsu/entry-182.html
そして、出馬会見に合わせ、改めてこう綴っています。
【政策について】
(略)

現職市長やマスコミが争点にしたがっている点については以下の通りです。

・新三区案
極端な人口バランス(3万・10万・66万)で、
3つの区の権限や財源のパワーバランスが保てないことは誰が見ても明確です。
特に(東南西北中区)を一つとする日本一巨大な区では、
中心部のことを100%考えながら、中山間地域のことを100%考える。
これを市民サービスを低下させず行うことは困難であると考えます。

・行政区再編
(略)

しかし1点、現市長が提唱している
区を減らして「7億円を削減して住民福祉に充てる」これは
大賛成です。

私だったら、
区を減らして人件費を減らし7億の捻出をするのではなく
AIやICTの新技術の導入を、民間と積極的に連携して行い、
新世代に相応しい市役所の仕組みづくりをしていきます。

区の数を減らさずして、効率化を求めていくべきだと考えます。
これはやろうと思えばできることなんです。

・水道コンセッション
断固反対。
ここに関しては長くなりすぎるので
改めてブログで書きます。


そもそも、この3つに関して選挙戦で重要視するべきではないと考えます。
これから考えていくべきことは
「どうやって無駄をなくすか」ではなく「どうやって魅力的な街を作るか」です。
僕としては、再編で7億+AIなど新技術の導入で7億=計14億を節減できるのがベストに思われますが。

水道コンセッションのように、行政区再編も「断固反対」なら「断固反対」と書いていただきたい。

元々維新のりょうたろう市議の誘いがきっかけで、手伝いに行った大阪都構想のポスター貼り。
-今日、浜松いるー?

りょ「お疲れ様です。 現在大阪におります!」

-(ん?大阪・・・あぁ!!遼太郎、維新だ!)そうか、今週末か天王山だからね。

りょ「そうなのです。 なおとさんもお時間があれば是非!」

 - 大阪都構想の現場最前線に行ってきた。
http://nagasakanaoto.blog.jp/150514.html
都構想と、浜松市の区の再編には、通じるものがあると思います。
そのあたりも踏まえて、これからの浜松市長選挙、水道民営化も区の再編も「争点」について、真っ向から舌戦いただきたいと思います。



ちなみに、たまに僕も聞かれる豊橋市の水道については、市長が年頭に、
「(インドネシアの技術支援もしている)豊橋市の水道技術を売って行きたい」
くらいのことを言っていましたので、民営化を検討している様子はなさそうです。

では!