豊橋市議の長坂です。
遠鉄の大判焼き、美味しいですよね。

さて、今年最も驚いたニュースです。
来年4月に予定されている浜松市長選に、自民党が鈴木康友市長の対抗馬として32歳の男性市議を擁立する方針を固めました。(略)

あさひテレビの取材に対し、浜松市長選に出馬する意向を明らかにしたのは浜松市の山本遼太郎市議です。浜松市議会最大会派・自民党浜松に所属する山本市議は、浜松市北区出身の32歳。2015年の市議選に初当選し現在1期目です。関係者によりますと、今年6月から自民党の一部県議や市議らで構成する検討委員会が水面下で候補者の選考を進め、昨夜、山本市議に一本化したということです。これを受け自民党浜松はきょう議員総会を開き山本市議の擁立を承認しました。

その後、自民党浜松支部の関係者にもこの方針が伝えられたということです。今後、党内での最終調整を経て山本市議は今月28日にも正式に出馬表明する見通しです。(略)

来年4月に予定されている浜松市長選は、今のところ立候補を表明している人はいませんが、現職の鈴木康友市長が4選を目指して出馬するとみられています。2人が出馬すれば争点となるとみられるのが「行政区の再編」です。鈴木市長は現在7つある行政区を3つに再編する案を市議会に示していますが、自民党浜松が「時期尚早」などと反対し暗礁に乗り上げています。鈴木市長は今朝も自民党浜松の幹部と会談し行政区再編への協力を求めました。(略)

一方、山本市議は28日にも開く予定の出馬会見で行政区再編問題を含めた自身の政策を明らかにするとしました。
まず、大きな決断をしつつあり、そして「推される」存在にまでなった山本市議に多大な敬意を表します。

豊橋から最も近い都会、の浜松市。
浜松市の市長が誰になるかは、豊橋市にとっても少なくない影響があります。



ぼくは山本遼太郎が学生時代から面識あるため、このブログはそれを割り引いて読んでいただければと存じます。
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統一地方選挙開幕!長坂なおと注目はあの候補!! - 愛知豊橋・長坂なおと のblog
http://nagasakanaoto.blog.jp/150403.html
ただ、今回どちらかと言えばぼくは厳しい目を向けています。

前出の記事にあるよう、争点は「行政区の再編」ということです。

これに対して積極的な現職市長と、消極的な市議会(自民党)。
話がまとまらず、市長選挙で決着をつけるべく、山本遼太郎に白羽の矢を立てた。
というのが、大筋です。

「行政区」について、豊橋市民はなじみがないと思います。
名古屋市の中村区とか港区とか名東区とか、あれが行政区です。
同じ区でも、東京23区とは全然違います。

東京23区には選挙で選ばれる区長や区議会議員がおり、市町村と同じ地方自治体です。
一方、「行政区」については、すごく雑な説明ですが、校区が超パワーアップしたもの、と考えてください。
区役所があったり区長もいますが、区長は市の職員が異動で来ており、選挙はありません。

なぜ行政区が、浜松や名古屋にあって、豊橋にはないかと言うと、
浜松や名古屋が人口50万以上などの条件をクリアした「政令指定都市」だからです。



では、どうして市議会議員は、行政区の再編に消極的か。
それは市議会議員選挙が、行政区単位で行われるためです。

具体的には、こんな感じです。

豊橋市の場合(定員36人)
  • 豊橋市(全域で)・・・議員36人(選挙で36番目までが当選)
浜松市の場合(定員46人)
  • 中区・・・14人
  • 東区・・・7人
  • 西区・・・6人
  • 南区・・・6人
  • 北区・・・5人
  • 浜北区・・・5人
  • 天竜区・・・3人
行政区ごと全く別々に集計するため、前回2015年の選挙では、西区・南区・北区では5,000票台でも落選する候補がいる一方、中区・天竜区では3,000票台で当選者がいたりします。

つまり、行政区=選挙区。
行政区が再編され、数が減ったり線引きが変わるということは、選挙区が広くなったり、支援者がいた地域が自分の選挙区外になったりするかもしれない、ということです。

浜松市の場合、県会議員も行政区ごとの選挙です。
国会議員(衆・小選挙区)も選挙区が2つあるので選挙区割りが変わる可能性が高いです。

ちなみに市長選挙は、浜松市全体なので、行政区が再編されても、選挙区は変わりません。



では、なぜ行政区を再編したいのか。
それは経費を削減できるからです。
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https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/kikaku/kuseido/index.html
現在、浜松市が提案する最新案は、現在の7区を3区に再編する案です。

約5.5億円の費用(1回限り)がかかりますが、
年間約7億円の削減効果(毎年)があると試算しています。

過去提案のあった7区⇒2区の再編案では、
必要経費約5.6億円に対し、年間削減効果約9億円と試算しています。
(いずれも「※職員の削減は一定の期間をかけて行うため、削減効果額は再編直後の効果額ではなく、適正な職員数となった時点での効果額を計上」とのこと)



ここで、山本遼太郎市議の行政区再編についての言及を本人のブログから引用します。

2016年07月15日
私は一番最初に聞いた時は反対でした。
なぜなら、つい最近区になったばかり、
住所も変わり混乱を招きますし、
住民サービスの低下の恐れもあります。

しかし、色々と調べていくうちに、
去年の選挙に出る地点では賛成になりました。

そして1年間議員をやってみて、
今では区の再編をやるべきと言う意見に変わっています

 - 浜松市の区割りが変わる?!賛否が起こる中、一人ひとりに考えて欲しいこと。|山本りょうたろうの活動ブログ
http://yamamoto-ryotaro.com/blog/hamamatsu/entry-170.html

2016年07月29日
そこに変な思惑であったり、エゴが絡むのであれば
再編はするべきではありません。

「浜松のために」を念頭に置いて
区の再編が必要か、不要かを考えていくべきです。

 - 浜松にはなぜ7つの区ができたの?それは適正なの?|山本りょうたろうの活動ブログ
http://yamamoto-ryotaro.com/blog/hamamatsu/entry-171.html

2016年10月21日
議員になってから勉強をしたら、
これらのサービスは
ほぼ低下しないことがわかりました。(略)

市民相談なども、
区役所ではなく既存の協働センターを強化すれば、
低下どころか、今よりも行き届いたサービスとなります。

そして、削減が出来た10億があれば、
更に強化しなければいけない
教育や子育て支援といった
新たなサービスを強化することができます。(略)

いま区役所の近くに住んでいる人にとっては、
区役所がなくなったら困ることができる「かも」しれませんし、
子育てに関係ない人にとっては、
子育て施策に税金を使うことは嫌「かも」しれません。

ただ私は今回の合区は
私利私欲関係なく、
浜松市全体のためになると思っています。

なので
私はこの合区に賛成です

 -  「職員が減ると市民サービスが低下する!」…そもそも市民サービスって?|山本りょうたろうの活動ブログ
http://yamamoto-ryotaro.com/blog/hamamatsu/entry-172.html

2017年02月04日
自分の損得で判断したらだめよ~だめだめです。

現状、
浜松にある7つの区、職員。
そしてそこから出ている46人の議員。

それぞれに背景はあり、
背負っているもの、考えは様々です。
地元の支えがあって出ているのは確かです。
しかし、浜松の市議会議員である以上、
浜松全体のこと考えて判断なければいけません

 - 浜松が7区から2or3区に?!私の住んでるところはどうなるの?|山本りょうたろうの活動ブログ
http://yamamoto-ryotaro.com/blog/hamamatsu/entry-182.html

2018年02月18日
私が現在住んでいるのは浜松市の中心部、中区下池川町
そして生まれ育った場所は旧引佐町の北区。
実際に私が深く関わる二つの場所でも
意見や関心は大きく違います。

浜松は広い。
そしてそれぞれの歴史があります。
それゆえに場所によって、人によって
様々な意見があります。

向こう半年、一年で市内の状況が
大きく変わってくる可能性があります。
引き続き、情報発信していきますので
この「区の再編」についてご承知おきください。

 - 浜松市の区の再編案が出てきました。|山本りょうたろうの活動ブログ
http://yamamoto-ryotaro.com/blog/hamamatsu/entry-194.html
行政区の再編に「賛成」と何度も明言していた山本遼太郎市議を、再編に消極的な自民党がどうして推すのか?



山本市議、2015年の選挙時には「維新」の公認候補でした。
当選後は「創造浜松」という、非自民系会派に所属。

その後、大阪都構想住民投票の敗北による、橋本徹氏の政界引退。
それに伴う維新のいろいろがありました。

2015年11月12日
私の意見は以前書かせて頂きました。
ブログ:維新の党が大変みたいだけど、山本はどうするのさ

考えに考えを重ね、
私の中で、結論は出しました。
近日中にお伝えしたいと思います。

 - 維新・民主が解党して新党結成へ進む?!|山本りょうたろうの活動ブログ
http://yamamoto-ryotaro.com/blog/houkoku/entry-139.html
この後、ブログでは見つけられませんでしたが、おそらくこのタイミングで党を離れたと思われます。
そして、

2017年04月15日
本日の静岡新聞・中日新聞にて報道がありましたが、
この度、二年間お世話になった「創造浜松」会派を離脱して
新会派を設立することとなりました。(略)

確かに、
一人会派になることの不安は大きいです。
基本的には自分でなんとかしなければいけませんし、
頼れる会派の仲間もいません。
事務作業なども増えます。

ただ、
是々非々で意見を言えるという
大変魅力的なメリットもあります。

というか、今見えている
唯一のメリットがこれです。

 - 新会派設立のご報告|山本りょうたろうの活動ブログ
http://yamamoto-ryotaro.com/blog/houkoku/entry-184.html
で、ぼくもずっと「一人会派」でいるものと思っていたら、少なくともブログでのお知らせはなく、
今年2018年5月に「自民党浜松」入りをしていたようです。
自民党浜松に新しいメンバーが加わりました。山本遼太郎議員(中区)です。2月にパパになったばかりの32歳。早稲田大学応援部出身でいきのいい議員さんです。型にはまらない自由闊達な活動が期待されます。これで当会派は20名となりました。今後とも自民党浜松をよろしくお願いします。
https://www.facebook.com/yukari.sawada.106/posts/1640363952748613


ぼくがこれだけこだわっているのは、山本遼太郎を応援していたからです。

隣接する市だから、お会いした方が浜松市民だということもよくあります。
すると「山本ってやつが、浜松市議をやっててさー」と、ほぼ必ず話しをしていました。

しかし今、現時点においてぼくは山本遼太郎を応援できません

極端な話、当初から彼が「行政区の再編」に賛成でも反対でも、どちらでもよかったです。
しかし市長選の争点になり、議会が大きく割れるような議題について「一貫」していることは、とても大切です。

もちろん、経験を積んだり、社会情勢の変化で考え方が変わる、柔軟に変えることもあるでしょう。
そのときは、きちっと「説明」がほしいです。

「行政区の再編」について、まだ「消極的」な浜松自民が推している、というだけで、山本自身が消極的・反対立場になったのかどうかも表明していないので、正確にはわかりません。

11月28日に開くという会見で、どのような立場・政策を表明するのか、しっかり見据えたいと思います。



スズキの企業城下町である浜松市の特殊性や、選挙の構図、おときた都議との関係などにも触れてみたかったのですが、ここまでで十分に長くなってしまったので、またタイミングがあれば書きます。
では。