豊橋市議の長坂です。
小学校で大変お世話になった牛川の先生、今もお元気でしょうか。

さて、9月議会の一般質問で聞いた牛川人の件、翌日の東愛知新聞1面に。
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そして、豊橋市でも早速動きがあり、美術博物館サイトの表記が更新されました。



牛川人骨レプリカ ⇒ 牛川人骨とされる化石骨(複製品)
(※更新前の画像は、長坂が資料用に保持していたもの)
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⽜川⼈⾻レプリカ
 ⽜川⼈⾻は、東京⼤学総合研究博物館に収蔵されています。当館では、⽜川⼈⾻の実物から型どりしたレプリカを所蔵しています。

 ⽜川⼈は、更新世後期(約10万年前)の⼈⾻で、第1⼈⾻、第2⼈⾻の2点があり、現存する化⽯⼈⾻では国内最古のものと⾔われています。第1⼈⾻は昭和32年(1957)に発⾒された、⻑さ約10センチメートルの左腕⾻(上腕⾻)の中央部破⽚で、中央から⼆つに折れていました。⾻から推定すると、⾝⻑134.8センチメートルと現代⼈より背の低い⼤⼈の⼥性の⾻と考えられています。また⾻が偏平であるという特徴から、この⼥性は筋⼒が発達していなかったと推測されました。第2⼈⾻は昭和34年(1959)に発⾒された左⾜⾻(⼤腿⾻)の破⽚です。⾻は⼤腿⾻の付け根部分で、約4センチメートルの球状をなしています。⾻の形態から、⾝⻑は149.2センチメートルとやはり背の低い⼤⼈の男性の⾻と推定されています。
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⽜川⼈⾻とされる化⽯⾻(複製品)

 ⽜川⼈⾻とされる化⽯⾻2点の標本は、現在東京⼤学総合研究博物館に収蔵されています。当館では、実物から型取りした複製品を所蔵しています。

 発⾒当時、東京⼤学教授であった鈴⽊尚⽒により、第1⼈⾻は左上腕⾻の破⽚で⾝⻑134.8センチメートルと現代⼈より背の低い⼤⼈の⼥性と、第2⼈⾻は左⼤腿⾻の破⽚で⾝⻑は149.2センチメートルとやはり背の低い⼤⼈の男性の⾻と、それぞれ推定されました。また、この⾻の年代は更新世後期(約10万年前)のもので、当時としては国内最古の化⽯⼈⾻と考えられていました。

 なお近年の研究により、第1⼈⾻とされた⾻は⼈⾻ではなく動物⾻であるという意⾒が相次いで表明されています。現状では、この化⽯⾻は「ヒト」を含めた何の動物のどの部分の⾻か判断が難しいとされており、まだ確定的な解釈には⾄っていません。また、第2⼈⾻とされた⾻についても動物の⾻との意⾒がありますが、これについても未解明のままです。
http://www.toyohashi-bihaku.jp/?page_id=422


牛川人骨出土地牛川洞穴遺跡
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⽜川⼈⾻出⼟地
 ⽜川⼈は、昭和32年(1957)に第1⼈⾻が、昭和34年に第2⼈⾻が、それぞれ⽜川町にあった⽯灰岩の採⽯場から⾒つかりました。鈴⽊尚東京⼤学教 授(当時)により、第1⼈⾻は左腕⾻(上腕⾻)の破⽚で、⾻の特徴から⾝⻑134.8センチメートルと現代⼈より背の低い⼤⼈の⼥性、第2⼈⾻は左⾜⾻ (⼤腿⾻)の破⽚で、⾝⻑は149.2センチメートルとやはり背の低い⼤⼈の男性の⾻と推定されました。 この⽜川⼈⾻の年代は、更新世後期(約10万年前)のものと考えられ、現存する化⽯⼈⾻では国内最古のものと⾔えます。 なお、現地の採⽯場はすでに住宅地になっていますが、近くの公園に記念碑が建てられております。また⼈⾻の現物は東京⼤学総合研究博物館に所蔵されていますが、当館にもレプリカが展⽰してあります。
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牛川洞穴遺跡
 牛川洞穴遺跡は、昭和32年(1957)に石灰岩の採掘中に人骨とされる化石骨が発見された場所で、調査後は採掘により遺跡は滅失しています。

 最初に発見された人骨とされる化石骨(牛川第1人骨)は、フィッシャーと呼ばれる岩の裂け目の中からニホンザル・イタチ・タヌキなど多数の動物骨と共に出土しています。この化石骨は、フッ素含有量の測定結果と絶滅した動物(トガリネズミの一種)から得られた年代から、更新世後期(焼く10万年前)のものと想定されました。

 その後、昭和34年にも同じ鉱山で化石骨(牛川第2人骨と命名)が採集されています。
http://www.toyohashi-bihaku.jp/?page_id=494


9月4日付けで更新、と議会での質問が9月3日であったので、まるで準備していたかのような迅速な対応に、痛み入ります。

議会での市役所から、
また、出土地近くの乗小路第2公園内には、地元文化協会が設置した牛川原人の碑や解説板があり、人骨と記載されています。
今後は、市のホームページや展示解説などで少なくとも両論を併記していくとともに、市民の皆様に現在の学術的な評価を示していく必要があると認識をしております。
旨の答弁をいただいており、サイト以外での表記についても今後の対応が待たれます。

では!