豊橋市議の長坂です。
桶狭間は豊橋でなく、豊明市です。

さて、よく行くごはん屋さんにあったこの漫画、最近よく読みます。

完全に先のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」からの影響です。

その中でこんなシーンがあり、ハッとしました。
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小氷河期型の気候変動とは 大雨 洪水 強風であり 耕作に最も重要な河川は 氾濫しその流れを変えた

それが元で起きる村同士の水争いは

ときに合戦とも いえる規模に発展し 他国からも狙われる

暴れる河川 衝突する村々 他国からの 侵略

"戦国民"たちは これらの事態の解決を 戦国大名に頼んだ

つまり彼らが大名に求めた見返りとは 治水 法度 守護

いまでいう 灌漑事業 司法警察 国防 である。
現代において、政治・行政の仕事の最たるは、個人の命と財産を守ること。

そのため、治安(司法警察)と国防についてはピンと来ます。
しかし、ここに「灌漑事業(治水)」が並ぶとは。



現代で言えば、もう少し広く「防災」という括りになるのでしょう。
といっても、今は防災≒地震対策のイメージを大変強く感じます。

それは、阪神大震災から、東日本大震災を経て、ますますです。

灌漑事業(治水)と言えば、当時で言えば河川管理に、堤防の設置、用水路(水道)や放水路の開発でしょうか。
現代では、これにダムが加わって来るのかと。

現在、灌漑事業といえば、治水(防災)よりも利水(水利用・水不足対策)が強くイメージされます。
しかし、今回の大雨では、京都の日吉ダムの対応が話題となっていたように、本来的にはまず治水であるということを痛感しました。
異常洪水時防災操作を開始して、桂川の水位を下げる日吉ダム職員の職人技が光る放流の様子 - NAVER まとめ
https://matome.naver.jp/odai/2153082897892176801
豊橋市の灌漑施設では、昨年に松原用水・牟呂用水が「世界かんがい遺産」に登録されたり、今年は豊川用水の通水50周年でもあります。

他にも豊川の氾濫に備えた「霞堤」は江戸時代から今でもその一部が残っていますし、その豊川の氾濫に備えて豊川放水路がつくられたのは、まだ昭和40年のことです。



最近ぼくが「ブラタモリ」に強く興味を持っているのは、「まちづくり」には自然環境の影響がとても強いということを感じているからです。

「自然環境」というと緑のイメージのが強いですが、そのイメージに近い気候や天候はもちろん、地形や地の利も、まちづくりを考える所与条件の最たるものです。

そして水は必ず、高きから低きに流れ、これを決めるのが地形の高低差。
そして一方で、水は長きに渡り地面を削り、地形を変えることもあります。

昔に比べ、人類は水をだいぶコントロールできるようになっていますが、
戦国民が治安や国防に並んで「治水」を求めたことも、忘れてはいけません。

では!