豊橋市議の長坂です。
便利なフリー素材を見つけました。
さて、こんな法律が成立しました。
国政選挙などで男女の候補者数を「できる限り均等」にするよう政党に努力義務を課す「政治分野における男女共同参画推進法」が16日、参院本会議で全会一致で可決され、成立した。23日にも施行される見通し。
https://mainichi.jp/articles/20180517/k00/00m/010/070000c
現在、豊橋市議会36人の政党(会派)別の男女は次のようになっています。
(○:女性、●:男性)

自民党 21人:○●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
公明党 5人:○○●●●
まちフォーラム 4人(民主系・当時):●●●●
共産党 3人:○○●
(他、国政政党に所属していない人が男性3人、うちひとりが長坂)

公明党・共産党は既に「均等」と言って差し支えない男女比です。



しかし、立候補時は次のようでした。

自民党 14人:●●●●●●●●●●●●●●
公明党 5人:○○●●●
民主党 2人:●●
共産党 3人:○○●
社会党 1人:○
(無所属 17人:○●●●●●●●●●●●●●●●●)

(参考:中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/senkyo/chihosen2015/kaihyo/Q23051.html

見ての通り、自民・民主は少なく、無所属が圧倒的に多かったのです。
つまり、無所属で立候補し、当選後に自民党やまちフォーラム(民主系)の会派に所属された方がいらっしゃるということです。

見方は人それぞれと思いますが、よい言い方をすれば、選挙時に「党」に頼らなくても当選される地力ある方々です。

また私自身がお見受けするに、自民党や民主党で出られた他の方々も「党」の力で当選したかと言えば、正直疑問です。

都道府県議員選挙、国会議員選挙については「党」の力が重要だと思います。
しかし市町村議、少なくとも豊橋市議会については自民党・民主党の党の力よりも、個々人の地力や会社関係の力の方が勝っている印象を受けます。



今回の法律は、政党などについて次のような努力を課しています。
(基本原則)
第二条 政治分野における男女共同参画の推進は、衆議院議員、参議院議員及び地方公共団体の議会の議員の選挙において、政党その他の政治団体の候補者の選定の自由、候補者の立候補の自由その他の政治活動の自由を確保しつつ、男女の候補者の数ができる限り均等となることを目指して行われるものとする。


(政党その他の政治団体の努力)
第四条 政党その他の政治団体は、基本原則にのっとり、政治分野における男女共同参画の推進に関し、当該政党その他の政治団体に所属する男女のそれぞれの公職の候補者の数について目標を定める等、自主的に取り組むよう努めるものとする。
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g19601012.htm
現在、豊橋市議会の自民党議員は女性1名、男性20名です。
うち、男性2名が次回は県議選に挑戦される旨が報道されています。

もし残る全員が再戦すると女性1名、男性18名。
これを男女均等(同数)にするとしたら、あと17名女性の新人候補が必要です。

それよりはよっぽど「全員無所属」で立候補する方が現実的でしょう。

このように、豊橋市議選を含む市町村議選でこの法律が機能するかと言えば、かなり厳しいと言わざるを得ません。



では、この法律は無意味かと言えば、そうではありません。

国会議員や都道府県議では、一部の超有名人や大ベテラン・世襲の方を除いて、党の力なし(≒無所属)での当選は超困難であるため、これからの選挙で各政党がどのような「目標」を設定し、それを実現するかを、ひとりひとりが投票行動につなげるか否かで変わってくるでしょう。

また、この法律には次のような条文もあります。
(目的)
第一条 この法律は、社会の対等な構成員である男女が公選による公職又は内閣総理大臣その他の国務大臣、内閣官房副長官、内閣総理大臣補佐官、副大臣、大臣政務官若しくは大臣補佐官若しくは副知事若しくは副市町村長の職(以下略)
副知事・副市町村長は、選挙を経ない公職であり、市町村長の判断(と議会の同意)で決めることができます。

また、第二条の基本原則には、
3 政治分野における男女共同参画の推進は、男女が、その性別にかかわりなく、相互の協力と社会の支援の下に、公選による公職等としての活動と家庭生活との円滑かつ継続的な両立が可能となることを旨として、行われなければならない。
とあり、この「家庭生活との両立」が実はこの法案では最も肝なのではないかと思います。



ちょっとネガティブなことを書きましたが、
それでも女性や若者は、大勢の候補者の中(前回の豊橋市議選では42名)、
少数であるためそれだけで「目立ち」、やはりそれは選挙で有利なため、
多くの方々が挑戦してくれると嬉しいし、脅威でもあります。

では!