豊橋市議の長坂です。
映画「ソーシャル・ネットワーク」の人に似てるらしいです。

さて、過去に書いたこの件について、
市長や議員はSNSなどでもっと自ら情報発信を!と言われた。 - 愛知豊橋・長坂なおと のblog
http://nagasakanaoto.blog.jp/171227.html
議会で質問しました。



◯長坂質問
平成29年12月27日付で、本年度の建議が示されました。その後半には、次のような記載があります。

「選挙権年齢の引き下げに伴い、若年層に対して政治への関心を高め、積極的に議会にかかわることを促す必要があると本審議会は考えているところである。議員の支援者への活動報告や市長のスケジュール公表といった取り組みだけでなく、市民に広く特別職の活動を理解してもらう必要がある。SNSを初めとした情報発信の多様化が進む中で、特別職自身がこうしたツールも活用しながら、活動状況の「見える化」を積極的に進めることが期待される。そうすることが特別職の活動に対する市民の関心を高めることにもつながり、ひいてはその報酬等に対する理解が深まることになるのである。」と。(略)

この建議書を踏まえて、市長と両副市長みずからの今後のSNSの活用について、お聞きします。

◯市役所答弁要旨(企画部長)
建議書では、市民の理解を得るには活動状況の周知が必要であり、そのための情報発信の手法の一つとして特別職自身によるSNSの活用が例示されておりますが、昨年12月27日に建議をいただいた際に、市長からは

「SNSは誰でもいつでも発信できる情報手段で、もちろんよい点も多くありますが、フェイクといわれる負の部分も多々見られ、作文が不得手で時間をかけ、吟味しないと文章を書けない自分には難しい情報発信手段であり、SNSの世界で思いつくままに情報を発することはしたくない」

旨の発言をさせていただき、審議会のメンバーに御理解をいただいたと伺っております。

また、この建議は市長に対してのものでございますけれども、副市長につきましても、市長の代理として各種式典等に出席することはございますが、主な役割は外部や内部の調整事務であり、その活動の多くがSNSの活用には適さないとの考えであると伺っております。

したがいまして、活動を理解していただくためには情報の発信が不可欠であるということは認識しておりますけれども、現在のところ、情報発信の手段として市長・副市長みずからがSNSを活用する予定ございません。以上でございます。

驚きの答弁でした。

「作文が不得手で時間をかけ、吟味しないと文章を書けない自分には難しい情報発信手段であり、SNSの世界で思いつくままに情報を発することはしたくない」

については、つまり正直に「やりたくない」と言っており、それはそれで潔いと感じました。
また、佐原市長のことを多少ご存知の方であれば首肯する部分※もあるかと思います。

だから私もこの答弁を、
「市長御自身の鋭い自己分析だと、恐れ入ります。」
と受けさせていだきました。



しかし一方、
「フェイクという負の部分」「思いつくままに」などと言うのは、
シティプロモーションや豊橋動物園など、積極的に市をPRしてくださている
職員方々に対しても、大変ざんねんな発言です。

特に「フェイク」に関しては、今回の質問では市長自らの情報発信について聞いているので、
それは発信者次第であり、今の市長がSNSを使うとそういう情報発信をしてしまうのかと、
市のトップとしての不安すら感じました。

むしろ熊本地震での大西市長のように、信頼ある行政のトップが、
緊急時にも適時適切に情報を出し、デマ情報も打ち消すというのが、
時流であり、本来あるべき姿だと思いますが・・
熊本地震、ツイッター駆使した熊本市長 顔が見えるメッセージに共感 - withnews(ウィズニュース)
https://withnews.jp/article/f0160422000qq000000000000000W02h10701qq000013311A

熊本地震でツイッター発信を続けた市長 その目的は災害時の「デマ潰し」だった
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/how-to-use-twitter


議会の質問では、最終的に、
(市長副市長自らがSNS活用はしないが)SNSに限らずいろいろなツールを使って情報発信に努めていきたい
というそれなりに前向きな答弁がいただけたので、まずは建議書にある
" 活動状況の「見える化」" として記者会見を公開していただきたいものです。

では!