豊橋市議の長坂です。
花粉症が始まったようです。

さて、2月27日(火)に予定されていた、新アリーナの公募要項の発表が延期になりました。
報道発表には、次のように記されています。
180228_001
「新アリーナ」の建設・運営に関する民間提案募集要項の発表を延期します 

平成29年12月19日(火)に事前告知として発表しました「新アリーナの建設・運営に
関する提案を募集」について、平成30年2月に募集要項の発表を予定しておりましたが、都合により延期いたします。
なお、募集要項の公表、募集開始の時期につきましては、準備が整い次第、改めてお知らせいたします。
「都合により」・・・ということですが、翌日の中日新聞には、もう少し詳しく書かれていました。
延期理由について市は、可能な競技としてフィギュアスケートとアイスホッケーは公募要項素案に記されていることを踏まえ「リンクは仮設も想定しているが、要項の表記では『常設リンクが前提』との誤解を招きかねない」と説明した。

 - 中日新聞(18/02/28)
 本当にアイスリンクが一番の理由??

とも思いましたが、公募要項が発表されたときに、改めて素案と見比べてみます。



今、国会でも重要法案の延期が、注目点になっています。

今回、新アリーナの公募要項の延期発表を聞いたとき、ある種の「高揚感」がありました。
もっと言えば「鬼の首を取ったような気分」にさえなりました。
(もちろん実際に「鬼の首」を取ったことはありませんが)

それほど、行政(市役所)から議会に提出された文書が変更されることはありません。
感覚的には99%ありません。それ故の高揚感でしょう。

行政には「無謬性(むびゅうせい)」というものがあると言われます。
平たく言えば「まちがえない」ということです。
文書は提出された時点で、公開扱いとなります。
それを変更するというのは、重い重い決断なのです。



僕自身、議会で「急がず、もっとしっかり考えてほしい」旨を言っていました。

「蟻の一穴」ではありませんが、ここからもっともっと突っ込みたい気持ちにもかられます。
しかし、それは賢明ではないと思いました。

このブログのカバー写真にも「失敗ええじゃないか」と書いているように、
変化が早く、多様なこの時代・社会に対応していくためには、
柔軟さ・機敏な行動転換が必要です。

それはときに、前言撤回や方針転換であることもあるでしょう。

でもそれが、まちを少しでも良い方向に導く(と考えられる)変更であれば、
受け入れ、歓迎すべきでしょう。

「変更」「修正」「(小さな)失敗」を許容しないでいれば、
いつまで経っても変化が起きず、硬直したまま、
気づいたときには手の施しようのない末期状態かもしれません。

だから、この延期の「英断」を僕は讃えたいと思います。
しっかりと考え、よりよい募集要項の作成を望みます。



誤解なきよう捕捉をすると、ぼくは新アリーナに「反対」ではありません。
もちろん「賛成」でもありません。

今は「お金次第」です。

豊橋市の負担がゼロ円で、民間企業などが整備くださるのであれば、
それは歓迎すべきことだと思います。極端な話ですが。

もちろんお金だけでなく、
  • 既に総合体育館があるのに、2つめのアリーナがいるのか。
  • これから整理していかないといけない、他の公共施設との兼ね合いは。
  • 事業者の選び方は公平公正か
など、様々な検討事項もあります。

ただ今の雰囲気を見ていると、ずるずると何十億という負担にも関わらず、
いつの間にか既成事実化するんじゃないか、という雰囲気を感じ、
それを懸念・心配しています。

では!

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