豊橋市議の長坂です。
辛口のよさがわかるようになってきました。

さて、もうすぐひな祭りです。
ちょうどその日、豊橋の酒蔵「福井酒造」さんで蔵開きがあります。
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http://tasuki-inc.com/events/company/kurabiraki2018/


昨年の蔵開きで、こんな日本酒が限定販売されていました。
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磨一割】
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原材料名 米(国産・山田錦)米麹(国産米・山田錦)
精米歩合 90%
90%!!!??



一般的に日本酒は、お米を磨けば磨く(外側を削る)ほど「高級」であるとされます。
  • 半分以上磨く(精米歩合50%以下):大吟醸酒
  • 4割以上磨く(精米歩合60%以下):吟醸酒
  • 3割以上磨く(精米歩合70%以下):本醸造酒など
  • 規定なし:普通酒など
磨いた分、お米のロスが多くなります。
その分、原材料費が増えるため高級に、と考えればわかりやすかもしれません。



そんな「お米を磨けば磨くほど…」という潮流に真正面から向かった、
磨一割】、つまり1割しか磨いておらず、お米がほとんど残っている精米歩合90%。

これは生産者からすれば、大きなチャレンジでしょう。

日本酒の生産者(職人)を「杜氏(とうじ)」と言いますが、
福井酒造の杜氏は、とてもユニークな方が務めています。

いま酒造業界で注目の人物が愛知県豊橋市にいる日本の杜氏以上に杜氏らしいと評される中国人杜氏、王砿生氏(60)だ。(略)

1992年11月。王砿生氏は来日した。王氏の妻が愛知県内の大学で教壇にたつのにあわせての日本訪問であった。王氏が日本酒に没頭していくきっかけになったのが、当時人気を集めていた日本映画「蔵」を見たことだった。

日本酒造りにたちまち心を奪われた王氏は越後杜氏、田中榮治氏に酒造りのイロハを教わることとなった。修行は10年に及ぶが田中杜氏を驚かせることに3カ月あまりで酒造りを完璧に習得したという。その後息子の子育てなどから一時酒造りを離れることとなるが、2015年秋再び酒蔵に復帰した。外国人の杜氏は現在2人いるとみられ、京都の酒造会社の英国人杜氏とこの王砿生氏だ

日本酒造りに心奪われ 中国人杜氏の思い:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO11588680S7A110C1I00000/
この【磨一割】、とても美味しかったです。
日本酒好きな友人何人かにも飲んでもらいましたが、いずれも好評。

素人感想ですが、素朴なお米の香りがする一方、
吟醸・大吟醸のようなフルーティーさはなく、飲みやすい。
そんな感じでしょうか。



今年の蔵開きでも、この【磨一割】が販売されるのかは知りませんが、
他にもクラウドファでィング(セキュリテ)をいち早く取り入れていたり、
酒粕ジェラートをつくっていたり、
こういう福井酒造さんの固定概念に捕らわれないような姿勢、ぼくは好きです。

では!

(ご参考)
http://www.shikaio.com/|福井酒造
【学生ライター記事】女子大生が地元酒蔵で造られる日本酒について教えてもらった
http://tasuki-inc.com/fukuisyuzo-careercollege2018/ 

(追記)
週末には、福井酒造の近く(ドンキの隣)でこんなイベントもあります。
タイムテーブル
ではでは!