豊橋市議の長坂です。
ペットが苦手です。

さて、先日「クローズアップ現代+」を見ていました。
6年前の動物愛護法改正などを受け、多くの自治体が目標として掲げる「殺処分ゼロ」。殺処分される犬や猫の数は近年大幅に減少した。しかしその陰で、深刻な事態が進行している。自治体の収容施設や民間の動物愛護団体が、殺されずに済んだ犬や猫を抱えきれなくなり、伝染病のまん延や多頭飼育崩壊が起きるなどのケースが出てきているのだ。
ちょうど最近、こんなツイートを目撃したこともあり、関心高く番組を見ていました。
ポスターの出典はこちら。
http://www.pressnet.or.jp/adarc/adc/2017_other.html

(以下、前出のNHKサイトより)
しかし、6年前の法改正で、飼い主など所有者が一生飼い続ける終生飼養の努力義務が明文化され、保健所などでも殺処分がなくなることを目指すことになりました。これを契機に「殺処分ゼロ」をスローガンとして掲げる自治体も増えてきたのです。その結果、多くの犬や猫が動物愛護団体などに譲渡されるようになったんですが、今度は、この愛護団体などの負担が急激に増しているんです。
ピースワンコ・ジャパン 大西純子プロジェクトリーダー
「(2017年は)7億円弱入ってきて、出て行ったのが7億5,000万円ですので、(略)この1年頑張れば終わりではないので、
かつては、保健所などに持ち込まれる動物は、一般家庭からだけでなく、ペットショップなどで売れ残った余剰ペットも多く含まれていました。今、それらも行き場を失っています。というのも、法律の改正で、業者を含め、終生飼養の努力義務が明文化され、自治体が受け取りを拒否することも可能になったためです。


ぼくは仕事柄、行政・制度的にどうしたらよいのか、と考えてしまうのが習慣です。
正直これだけのことを、個々人の「善意」にだけ頼るのはとても危ういと感じました。

そして、思ったのはどうして「ペット税」がないのかな、と。
ペット業界を守る、ペットの「族議員」とか聞いたことないですし。

テレビ見ながら考えていたのは、次の3パターン
  • ペット購入税(ペット購入時の税金)
  • ペット飼育税(年額いくら、の税金)
  • ペット関連商品税(ペットフードなどへの課税)
税金のイメージで言えば、
  • 自動車取得税
  • 自動車税(毎年の)
  • ガソリン税
みたいな感じでしょうか。
そして、そのまま考え続け、
  • ペット飼育税 ⇒ 把握が困難。「里親」が現れにくくなる。
  • ペット関連商品税⇒商品の線引きが難しい
ことから、3つのうちでは、現実的なのは「ペット購入税」なのかなと。
ペットショップ(動物取扱業)は、既に登録制になっているし。



番組終了後、調べてみると、冒頭の「殺処分ゼロ」のドイツでは「犬税」があるようです。
これは先ほどの「ペット飼育税」に近い、年額いくらの様子。
ドイツでは犬税の納付が州ごとに義務付けられており、犬の飼い主は年に1度、飼育している犬の頭数に応じて税金を納めることが定められています。税額は州によって異なりますが、ベルリンの例では1頭目で120ユーロ、2頭目からは180ユーロが税額です。つまり、犬を2頭飼っていれば年間300ユーロ、3頭飼っていれば年間480ユーロもの納税義務があることになります。
http://www.homemate-research-tax.com/useful/22526_tax_026/
今、1ユーロがだいたい135円なので、
  • 1頭飼育:年16,200円(120ユーロ)
  • 2頭飼育:年40,500円(120+180ユーロ)
  • 3頭飼育:年64,800円(120+180+180ユーロ)
ということです。

今、日本の犬の飼育数がだいたい1000万頭ということなので、
仮に年15,000円としたら、年1500億円。
全国に100箇所に「シェルター」つくるとしたら、1箇所15億円の運営費・・・



環境省サイトによると、平成28年度の犬の殺処分数は約1万。
仮に犬の平均寿命が10年とすると、飼育数1000万頭のうち、
1年に新しく生まれるのが100万頭になるので、
殺処分されているのは、おしなべて100頭に1頭ほど。

これを多いと見るか、意外に少ないと見るかはそれぞれだと思いますが、
「殺処分ゼロ」に越したことはないのは、間違いありません。

すごく単純化して考えれば、飼育頭数が半分になれば、
保護数も殺処分数も半分(以下)になるでしょう。

「税金」には、単純に「税収を得る」以外に、
抑制効果を求めて、という場合もあります。

ドイツの「犬税」についても、そういう側面が大きくあるようです。
犬の数の抑制」が重要である理由が、過去は衛生的治安的要請からであったのに対し(今も狂犬病予防や糞の回収をしない飼い主が多ければ当てはまりますが)、近年では、「犬の殺処分」との関連から重要だと言われます。犬の増えすぎは、「行き場のない犬の増加」につながるとされるのです。
https://www.bengo4.com/zeimu/n_7248/


最後に、自分語り的な個人的な話ですので、
読み飛ばしていただいても・・

ぼくはペットを飼いたいと思いません。

子どもの頃は、カブトムシやカメや、うちで犬を飼っていたこともありました。
どれもそんなに上手に飼えていたと思えない(親に迷惑かけていた)という自戒もあります。

でもショックだったのは、うちの犬の「自慰行為」を見たことです。
当時それなりに多感な年頃だったのもあると思いますが、

「きっと彼は一度も交尾をすることなく・・・」

と思ったら、すごく申し訳ない気分になったからです。



今ふと思ったのですが、
法律上、動物は「モノ」として扱われる側面があります。
確かに、皆さんにもなじみ深い法律である「民法」では、動物は有体物として「動産」に含まれています。また、他人が所有する動物を故意に殺傷すれば、「刑法」の「器物損壊罪」に問われることになります。

 - 第1回 動物は法律上「モノ」なの? - 連載・コラム | sippo(シッポ) ペットのための情報・サービス
https://sippolife.jp/column/2015050100019.html
仕事柄、法律・制度に接する機会が多いため、そういう考え方を持ってしまいがちな自分がいます。
一方で、未だに中学生のときの、こんな感情的な気持ちを引きずっていることに、今、自分自身で気がついて、とても驚きました。

歳を経たり、家族ができたら考え方がまた変わるのかもしれませんが。

では。