豊橋市議の長坂です。
任期は来年の4月末までです。

さて、来年4月の統一地方選挙(県議選&市議選)には、
1年以上ありますが、早くも動きが出はじめました。
豊橋市議 杉浦氏出馬へ | 東日新聞
http://www.tonichi.net/news/index.php?id=65431
来年4月の県議選豊橋市選挙区(定数5)に、豊橋市議の杉浦正和氏(42、自民)が出馬の意向を固めたことが分かった
おおお、杉浦さん・・・



例年、4月の第2週に県議選、第4週に市議選のため日程的に、
「うん?もしや県議が落ちても、その後市議に立候補できるのでは?」
と、選挙管理委員会に確認したところ、特例法で禁じられているということ。
都道府県・政令市の選挙に立候補した者は、当該選挙区を含む選挙区で行われる政令市以外の市町村・東京都の特別区の選挙や、衆議院または参議院の補欠選挙に重複して立候補することはできない
https://ja.wikipedia.org/wiki/地方公共団体の議会の議員及び長の選挙期日等の臨時特例に関する法律

(重複立候補の禁止)第五条
 - 地方公共団体の議会の議員及び長の選挙期日等の臨時特例に関する法律
http://elaws.e-gov.go.jp/
つまり、県議へ立候補=市議引退、であり、それは残念です。
もちろん「選挙」という目線では、私個人から見ればライバルがひとり減ります。
それでも、杉浦さんが市議会を卒業されるというのは、
豊橋市議会全体としての戦力ダウンに感じます。



ぼくは杉浦さんと個人的なつながりないため、
(※厳密に言えば、当選直後に第三者のお誘いで、
 その方を交えた3人で1度だけご飯したことがあります。)
私の知る杉浦さんは、議会活動を通じてのものです。

逆に地域活動や党務活動(政治活動)を通じての杉浦さんについては、
各々がご存知と思いますので、私は私の立場で知る杉浦さんのことを少し。

年齢的にも8つ、市議として2期も先輩であるため、
読む人が読めば生意気に聞こえるかもしれませんが、ご容赦いただければ幸いです。



私が杉浦さんのことをはじめて意識したのは、2015年4月の自分の選挙のときです。
まちなかで声をかけてくださったかたから、こんなことを言われました。

「がんばって!応援しているから。
 公報見たけど、あなたのと杉浦さんのが合わさったら、すごくよくなると思うの」

ある候補を応援しつつ、その前で同じ選挙を戦っている別の候補を褒めるなんてことは、
よほどないので、とても印象に残り、そしてすぐに杉浦さんの公報を見直しました。
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なるほど、、
ちなみに長坂のはこちらです。
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当選後、議会での質問・質疑を通じて、
杉浦さんから勝手にいろいろと学ばせてもらっています。

特に印象深いのは昨年9月、決算特別委員会での質疑です。

市長与党であり過半数を占める会派の若き中堅議員が、
公の場で市長(市政)に対してここまで辛辣で手厳しいことを言うのか、
かつ、その背景となる地域の実情を含む知識・知見について、
私が勝手に、ひとりの議員として、
杉浦さんに大きく信頼を置くきっかけとなったやり取りです。


【平成29年 決算特別委員会-09月22日】
◆杉浦正和委員 
 それでは、質疑をさせていただきます。一問一答にてお願いします。
 まずは、187ページ、2の次世代農業推進事業費、(1)植物工場普及促進事業補助金でございます(略)

 では、この平成28年度、52.2トン販売されて、このランニングコストも含めたIGHにおけるトマト栽培の採算性についてどうだったか、お伺いします。
※IGH=植物工場の名称、イノベーティブ・グリーン・ハウスの略

◎市役所(産業政策課主幹)
 IGHは実証実験であり、収穫したトマトの全量を売ってはおりますけれども、参加企業の負担金及び本市の補助金などを加え、やっと収支がとれているというものでございます。すなわち、この設備で単純にトマト栽培をするだけでは採算がとれておりません。(略)

◆杉浦正和委員
 確認ですけれども、これは減価償却費は抜いた、いわゆる1年の運営、ランニングコストということで採算がとれていないということでよろしいですか。

◎市役所(産業政策課主幹)
 その解釈で問題ありません。
(略)

◆杉浦正和委員
(略)今の豊橋市の農業者の作型というのは、御存じの方も多く見えるかと思いますけれども、7月、8月に定植をしてということで、12月定植ではないわけです。12月に定植しますと、夏の収穫時期もあるわけです。夏の収穫時期で言いますと、どうしても温度が上がるものですから、その部分を冷却しなければいけない。そこに、要は動力費がものすごくかかって、作型としてはできなく、採算性が合わないのだということでございます。

 私が言いたいのは、平成26年、平成27年と2年連続して50トン採れました。これは、12月定植で採った50トンでございます。なぜ、3年目も連続してまた12月定植にしたのか。もちろん、1つの温室でやっているものですからどうしてもそうならざるを得ないのはわかりますけれども、なぜ、豊橋市の農業者のやっている作型でできる限りの作物量を採ろうとしなかったのか。それが非常に疑問であります。

 そこでお伺いしますけれども、先ほども申しましたが、先ほど1回目で言われたのは、実状に応じた導入が必要だと言われたわけでございます。その中で、年末定植では、先ほども申しましたように、地域のビジネスモデルにはなりにくいわけであります。

 しかしながら、平成28年も12月定植でやられた。本事業にどのような意図でこの平成28年度に取り組んでこられたのか。これをお伺いします。
※定植=苗を畑に植えること 

◎市役所(産業政策課主幹) 
(略)本地域における一般的なビジネスモデルとは異なりますけれども、IGHで実証しました個々の要素技術については、各農業者の実状に合わせた形で設備・機器を取捨選択して導入することができますので、本地域でも御活用いただけるものと考えております。

 また、栽培マニュアルに掲げる50トン採りの技術的なポイントや生産、管理手法につきましては、トマト栽培の基本的な管理作業として参考になる部分も多くあると思いますので、本市農業者などにもぜひ活用していただきたいと思っております。

 以上です。

◆杉浦正和委員
 先ほど御答弁いただきましたけれども、結局、本地域における一般的なビジネスモデルとは異なる点というか、実はそこが一番大きな点なのです。(略)

専門の方、要は指導者となり得るような、営農指導ができるような人間にこの内容を見ていただきました。

 確かに学術研究的なもので言えば、これは価値があるものだと言ってもいいと思う。ただし、今、ここにいる、ここで農業を営んでいる農業者にとっては、作型が違うからなかなか参考にはできないということでありました。よく考えてみればわかる話で、実は、例えば今、この時期で8月定植のものと12月定植のものではもう雲泥の差があるわけです。(略)

こういった中で今年度は終わるわけでありますが、IGHのこの平成28年度を踏まえ、これまでの私のお伝えしたことも含めて、IGHの今後の方向性についてどのように考えるか、お伺いします。

◎市役所(産業政策課長)
 本年まで取り組んでおります大玉トマト10アール当たり年間50トン採り、それと栽培マニュアルの作成、これに向けた5年間の取り組みは、今年度をもって終了となります。
 今後も、この施設の設備や機能を活用し、本市農業の発展に寄与するプロジェクトを導入していきたいと考えております。

◆杉浦正和委員
 今後も、その方向性としてまたやっていくのだということで、プロジェクトを導入していきたいということでございました。

 補助事業の目的というのは、もともとこの年間50トン採り、日本初の年間収量10アール当たり年間50トン採りを実現するというのが目的ということになっております。私は、この50トンは、この地域の作型で50トンを採っていくのだと思っていました。そういう意味で言うと、そうでないということであるのであれば、この年間50トンを採るためということが事業の目的になっていってしまって、ここの、豊橋市でああいった高度な技術を持った施設を持って実証実験をやるという意義のほうが薄れていっているのではないかと思うわけであります。

 建設費については、国から7,000万円、豊橋市も2,000万円出しています。毎年、補助といたしまして1,000万円、このうち600万円は地代ということでサイエンス・コアに行って、また市のほうへ返ってくるということも聞きました。ということは400万円ということでございますけれども、何年もやっていると、これも何千万円という話になります。

 国の補助を活用した事業というものを行う、確かに国の事業の中でたくさん補助がもらえるもの、こういうことというのは、割合が高いものというのは非常に魅力的に思う部分がございます。ただ、その国の意図を酌み過ぎるがゆえ、豊橋市にとって還元できるかどうかといった視点が抜けていくというのは、これはいけないことだと思います。

 ほかにも国の補助メニューを活用した事業も、このほかにも多分あると思いますけれども、IGHにしても、今後、プロジェクトを導入していくという視点の中に、どうしたら豊橋市にとってこの事業が、プロジェクトが生きていくのかといったことを真剣に考えて、その辺を精査しながら補助金を出していく。こういった考えでいっていただきたいなというように思います。この件につきましては以上で終わらせていただきます。
これについては、ぼくも首を縦に振りながら聞いていました。
そして、この平成28年度決算について、私ははじめて「不認定」とし、
その理由のひとつとして、このやり取りも述べさせていただきました。

◆長坂尚登議員(定例会-09月29日)
 議案第67号平成28年度豊橋市一般会計歳入歳出決算認定について、以上一つの議案について反対(略)以下理由について述べます。(略)

 続いて、決算付属書207ページ、6款1項5目次世代農業推進費、備考欄2.次世代農業推進事業費(1)植物工場普及促進事業補助金984万4,890円について、農業者が事業化した場合の採算性が見込まれておらず、さらに豊橋市の農業栽培実態にそぐわない形で実証実験がされており、豊橋市の農業活性化に還元できる可能性が非常に低い点


互いに違う立場、また選挙まで1年以上ありこれから何がどうなるかもわからないので、
簡単に「応援する」と言いませんが、杉浦さんが市議会を離れるのは、
市議会にとって大きな損失と思うと同時に、杉浦さんなら舞台が変わっても、
質疑・質問する相手が変わっても、しっかりと言うべきを言ってくださるのだろうと思います。

とは言え、市議としての任期もまだ1年以上あり、
その職務のうち最重要案件のひとつである、3月の予算審議もあと2回あります。

これから1年と少し、非常にお忙しくされるのだと思いますが、
市議としての卒業を決められた、ある意味での「背水の陣」として、
これまで以上に、厳しく的確に市政(市長)に相対してくださることを期待し、
私自身ももっと積極的に先輩議員から学びたいと思います。

では!